過去10年,1??3番人気は4,1,3連対と不振で,6番人気以下から9頭の伏兵馬が連対している。馬連配当は1000??2000円台4回,5000円台??7000円台3回,万馬券3回。10回中6回が5000円以上の高配当で,うち3回が万馬券。牝馬重賞戦らしい波乱傾向を見せている。
前走成績は2??5着馬12頭,7??9着5頭,13着1頭,14着2頭。前走1着から連に絡んだ馬はなく,掲示板を外した馬や2けた着順から巻き返した馬が連対の4割を占めている。前哨戦で凡走した馬の巻き返しに警戒したい。
クラス別は重賞組17頭,オープン特別組2頭,1600万下組1頭。昨年,重賞組がそろって連を外したが,これは極めて異例なケースで,重賞組の力量を素直に評価したい。
路線別は半数の10頭が京都牝馬S(京都牝馬特別を含む)から出ている。
年齢別は4??7歳上馬が66,50,29,8頭出走して8,7,4,1連対。4歳と5歳が強く,一昨年の6,7歳馬決着を除くと,この2世代のどちらかが連に絡んでいる。
トップハンデ馬は18頭が出走して,2勝,2着2回と信頼度は低いが,連対馬4頭は1??3番人気の支持を集めていた。
◎…前走のザレマは番手追走から直線を向いたが,伸びを欠き,後続にも交わされ3着。ハナに行こうと競ったのが最後に応えたか。中山は2走前にターコイズSを勝っている舞台。流れに乗れば重賞初制覇のチャンスはある。
○…カレイジャスミンは3走前のターコイズSでクビ差の2着。スローペースの好位で折り合い,直線しぶとく伸びた。前走は逃げて一杯になったが,道中気分よく走れば侮れない。
▲…準オープンから格上挑戦でも決め手が鋭いリビアーモ。前2走の末脚はこの時期としては光る伸び。52キロの軽量,牝馬限定なら大駆けが期待できる。
△1…ここが引退レースとなるキストゥヘヴン。2走前は牡馬相手のG1で,前走は決め手を生かせない不良馬場と同情の余地はある。トップハンデでも限定戦なら見限れないか。
△2…G1馬トールポピーは5カ月ぶりで,トップハンデ56.5キロ。鉄砲で初勝利を挙げ,G3でも2着の実績があるとはいえ,勝ち負けを期待するには条件が厳しい。地力を考慮しても連下が妥当か。
△3…レッドアゲートは中山コースでフラワーC2着,紫苑S3着。3カ月の休養明けで相手も強化するが,得意の中距離戦だけにノーマークにはできない。