今年で83回を迎える伝統の中距離重賞。00年に日程が2週繰り上がっているが,過去10年のデータでレース傾向を見てみたい。
連対馬は1??4,5??4,2??3,8??7,1??4,1??3,4??2,6??1,6??3,2??7番人気の組み合わせで決まった。1番人気は3勝2着1回で信頼に足りる成績とはいえないが,5番人気以内で連対馬の75%を占め,伏兵馬が台頭する余地は少ない。
馬連配当は
3けた……3回
1000円台…3回
2000円台…1回
3000円台…1回
4000円台…1回
8000円台…1回
8,7番人気で決着した02年に8440円の高配当が出ているが,全体としては平穏に収まる傾向を見せている。
連対馬の前走は重賞組18頭とオープン特別組2頭。その時の成績は1??5着のそれぞれ4,4,0,6,2頭と7,8,11,14着の各1頭。前走掲示板を外して巻き返した4頭は重賞組だった。
路線別は東京新聞杯組が6連対でトップ。マイルCS組,アメリカJCC組,京阪杯組などが2連対で続いている。
年齢別は4??8歳上馬がそれぞれ7,2,7,3,1連対。4歳馬と6歳馬が7連対で並んでいるが,ここ3年の優勝馬を見ると7,8,7歳馬。近年の傾向を重視すれば高齢馬から目が離せない。
また,このレースの特徴に複数年に連対する馬が多い傾向がある。ダイワテキサス(99年2着,00年1着),アメリカンボス(00年2着,01年1着),ローエングリン(03年1着,07年1着),バランスオブゲーム(03年2着,05年1着,06年1着),カンパニー(05年2着,08年1着)。今年,このパターンで好走する可能性があるのは,エアシェイディ(07年2着)と昨年の覇者カンパニーの2頭となっている。
ドリームジャーニーは前走のアメリカJCCで8着。良馬場発表でも雨を含んだ馬場状態で,自慢の末脚を生かせなかった。全6勝中5勝が右回りで,うち2勝をこの中山で挙げている。昨年の有馬記念でも4着に敗れたとはいえ,勝ったダイワスカーレットとは2馬身半差だった。開幕週の高速馬場なら重賞4勝の末脚がさく裂する。
馬単は5←→2,5←→3,5←→7,5←→6。3連単は5←→2から3,7,6と,5←→3から2,7,6への3着流し。