皐月賞と同じ舞台(中山2000M)で行われる。過去10年で優勝馬は出ていないが,2着に3頭を輩出。春の牡馬クラシックにつながる重要な一戦となっている(02年は東京開催で,1着は同着)。
1??3番人気は6,5,3連対と好調で,6番人気以下からは9,12番人の2頭が連に絡んだだけ。馬連配当は伏兵馬が2着に食い込んだ00年と昨年に5410円,8380円の高配当となったが,8回は2000円以下。キャリアの浅い若駒による重賞でも,ここまでは平穏に収まっている。
連対馬の前走は重賞組8頭,オープン特別組3頭,500万下組4頭,新馬・未勝利組5頭。前走着順は,重賞組なら5着以内,オープン特別組なら3着以内,それ以外は1着。例外は00年ののマイネルビンテージ(500万下2着)と昨年のベンチャーナイン(東京スポーツ杯2歳S6着)の2頭。前走で大敗した馬の連対は見られない。
路線別はラジオNIKKEI杯2歳S(旧ラジオたんぱ杯3歳S)組が4連対で,朝日杯FS組とホープフルS組が3連対で続く。しかし,先に述べたように500万下や新馬,未勝利からの連対馬も多く,格を気にする必要はなさそうだ。
◎…アーリーロブストはクビ差でデビュー勝ちを逃したが,未勝利を好位4番手から差し切り。続く,エリカ賞は逃げ切った。2戦はいずれも後続を3馬身ちぎっての圧勝。自在に立ち回れるレースぶりは,小回りの中山コースにぴったり。重賞初制覇で春のクラシックに弾みをつける。
○…ナカヤマフェスタは評判馬ぞろいの新馬戦を快勝し,東京スポーツ杯2歳Sと連勝した。2戦はいずれもクビだったが,若駒ばなれしたレースぶりで奥の深さを感じさせた。急坂の中山コースでも,折り合えばあっさり3連勝も可能だ。
▲…前走のサトノエクスプレスはゴール前でミクロコスモス(阪神JF3着)強襲に合い2着。2番手追走から一旦先頭に立ったが,前走は相手が強すぎた。初距離になるが中山の内回りなら互角に立ち回れる。
△1…セイクリッドバレーはここ2戦で2,3着。あとひと押しが利かずに勝ち切れずにいるが,前走のレース内容は悪くはなかった。ゲートの不安もなくなり,流れに乗れば上位争いに浮上する。
△2…前走のトゥリオンファーレは,未勝利勝ちから挑戦したラジオNIKKEI杯2歳Sで3着。差し切りはかなわなかったが,持ち時計を大幅に詰めて2着とは0秒2差だった。まだ仕上がり途上だが,良血馬だけに目が離せない。
△3…モンテトウルヌソルは2戦目で未勝利勝ち。芝2000Mの走破時計は目立たないが,2戦のラスト3ハロンが33秒1,33秒6と速い。実績では見劣るが,混戦になれば侮れない存在だ。