過去10年,上位1〜3人気は3,5,5連対とまずまずの成績だが,7〜14番人気からも7頭が連に絡んでいる。
馬連配当は3けた〜4000円台6回,6000〜9000円台3回,万馬券1回。99年を除くと,毎年,上位人気から1頭は連対して万馬券決着は1回だけ。ハンデ戦でも大波乱はなく,ヒモ荒れ程度で収まっている。
連対馬のクラス別は重賞組10頭,オープン特別1頭,条件組9頭。荒れる重賞と言われるように半数近くは,条件戦をステップに連対している。
路線別は京都大賞典組が6連対,次いでオクトーバーS組5連対の順。なお,最多連対の京都大賞典組は7,3,5,4,3,6着からの臨戦。2けた着順でなければ巻き返し可能となっている。
年齢別は3〜7歳以上馬が3,8,7,2,0連対。4歳馬と5歳馬で世代トップを争っている。
◎…トーセンキャプテンは3走前の札幌記念で0秒2差の5着と好走し,前走の京都大賞典でも0秒4差の3着。デビューから無傷の3連勝で重賞制覇の素質馬が,完全復活の気配を見せている。今回は傑出馬不在。鞍上をフランスの名手ルメール騎手にスイッチして勝負をかける。
○…ジャガーメイルは今年,天皇賞(春)5着,目黒記念2着,京都大賞典4着。馬場や展開に泣かされた感もあるが,大崩れしていない。東京は5戦して3勝,2着2回。たたき2戦目で重賞初制覇も十分ある。
▲…降級戦の前走でアーネストリーは2着を3馬身半ちぎって圧勝。この距離に勝ち星はないが,2月に阪神で2400Mの御堂筋Sを勝っている。スタミナ戦に不安はなく,55キロのハンデを生かせば,勝ち負けに持ち込める。
△1…サンライズマックスは毎日王冠でカンパニーと0秒7差の5着。前走は久々で反応が鈍かったが,春の天皇賞4着の実力で,東京コースでは08年のエプソムCを豪快に差し切った実績がある。展開ひとつで上位争いになる。
△2…スマートギアは格上挑戦の京都大賞典で上がり33秒8をマークして2着。距離不安を一蹴して0秒1差まで迫った。相手は強化されるが,ハンデは前走より1キロ減。決め手比べになれば出番はある。
△3…トーホウアランは昨年,朝日チャレンジC2着をステップに京都大賞典を制覇した。今年は同様のローテーションで出走するが,今回は3着→8着の成績。勢いがいまひとつで連下の評価とした。