過去10年,1〜3番人気は3,3,3連対とほめられた成績ではないが,2けた人気などの極端な伏兵馬の台頭は見られない。
馬連配当は3けた〜2000円台6回,4000〜5000円台2回,9000円台と万馬券が各1回。一昨年8,5番人気の決着で波乱となったが,全体としては平穏に収まる傾向を見せている。しかし,過去5回の3連単配当は,5060円,147万9620円,4万5840円,15万8160円,3万7570円。13番人気が3着に食い込んだ05年には140万の大万馬券が出ている。
出走間隔は,中3週〜1カ月半4頭,2カ月3頭,3〜5カ月13頭。連対馬の8割は2カ月以上の休養馬で占められている。
クラス別はG1組11頭,G2組2頭,G3組6頭,準オープン組1頭。20頭中19頭が重賞をステップに参戦。オープン特別や条件からの臨戦馬は苦戦している。
路線別は安田記念組が6連対でトップ。次いで宝塚記念組4連対,札幌記念組と関屋記念組が2連対で続いている。
決め手は,逃げ3頭,先行7頭,差し5頭,追い込み5頭。開幕週で先行有利のイメージが強いが,差し,追い込み馬の突っ込みにも注意を払いたい。
◎…スマイルジャックは前走の関屋記念で,スプリングSに続く重賞2勝目を挙げた。少し間隔が空いたが,最終追い切りで実に軽快な動きを見せた。左回りでもかかる心配がなくなり,ダービー2着の東京が舞台なら,末脚が爆発する。
○…ウオッカは実績で群を抜いているが,昨年の当レースも57キロを背負って2着。東京コースでG1レース5勝を挙げているが,休養明け5戦は(1・1・1・2)。取りこぼしもあると見て対抗にとどめる。
▲…サンライズマックスの重賞3勝は中日新聞杯,エプソムC,小倉大賞典で,芝1800〜2000Mの距離だった。中距離巧者が3200Mの前走・天皇賞で4着は地力を付けた証明。東京とも相性が良く,久々も苦にしない。
△1…ヤマニンキングリーは今年重賞を4戦して,1勝,2着3回。中でも前走・札幌記念で軽量52キロのブエナビスタを破ったのは価値がある。馬体20キロ減で激走した反動が出なければ,当然上位争いになる。
△2…ナムラクレセントは休養明けで条件戦を2連勝。前走・準オープン勝ちはレコードと0秒2差の好タイムだった。菊花賞3着,阪神大賞典3着の実績なら格落ち感はない。