今年で4回目を迎える春の女王決定戦。過去3回はいずれもフルゲート18頭立てで,連対馬は2??3,12??9,5??1番人気の組み合わせで決まった。馬連配当は1000円,3万740円,1670円。データが少ないが,堅いか荒れるかの両極端の配当を見せている。
連対馬6頭はすべて前走重賞から出走し,距離は1400M3頭,1600M2頭,1777M1頭。ステップは阪神牝馬S組3頭,マイラーズC,ダービー卿CT,ドバイデューティーフリー組各1頭。オープン特別や条件からの臨戦馬は連に絡んでいない。
年齢別は4??7歳上馬が28,13,9,4頭出走して,5,1,0,0連対。連対馬は4歳と5歳の2世代に限られ,6歳以上馬の連対はなく,昨年のヤマニンメルベイユの4着が最高となっている。
関東馬は19頭が出走して3連対(連対率16%),関西馬が35頭で3連対(同9%)。関東馬が関西馬を一歩リードしている。
◎…本命にリトルアマポーラを推す。昨年のエリザベス女王杯で古馬を一蹴して堂々と女王の座に輝いた。休養明けの前走マイラーズCは7着と不本意な成績に終わったが,好位に付けて直線でしぶとく粘ったレースぶりは悲観する内容ではない。二つ目のビックタイトル奪取のチャンスは十分にある。
○…ウオッカはドバイデューティーフリーで7着。同じローテーションで参戦した昨年2着時より調整過程は順調だが,前走のレース内容には不満が残る。東京でG1レース3勝の実力を十分知りつつも,今回は2番手の評価としたい。
▲…レジネッタは昨年の桜花賞馬で,オークスで3着。前走の阪神牝馬S(5着)はスムーズな競馬ができたが,5カ月ぶりと距離が1ハロン短かく,力を出し切れなかった。今回はたたいた上積みが見込め,1600Mもベストだ。
△1…前走の大阪杯(芝2000M)でカワカミプリンセスは牡馬相手に3着に健闘した。デビューから5連勝して,エリザベス女王杯で1位降着した実力馬。長い間不振が続いたが,復活すれば勝ち負けに持ち込める底力を備えている。
△2…ザレマは前走の阪神牝馬Sで2着。距離1400Mに良績はなかったが0秒2差に好走して見せた。重賞に手は届いていないが,安藤勝己騎手とコンビを組んだここ3戦で3,4,2着。いつ重賞Vがあっても驚けない。
△3…牝馬に酷量の58キロを背負った福島牝馬Sでヤマニンメルベイユは3着。不良馬場の中を好スタートでハナを奪うと,直線でもしぶとく粘って見せた。たたき3戦目。マイペースの逃げが打てれば,あっといわせるシーンもある。