過去10年,1??3番人気は4,3,2連対ではほめらる成績とはいえず,代わりに9番人気以下から5頭の伏兵馬が連対している。
馬連配当は1000円台4回,4000円台2回,6000円台2回,万馬券2回。3けた配当は一度もなく,すべて4けた以上で決着している。また,3連単配当を見てみると,07年に973万が出たのをはじめ,現在,3年連続で10万超の万馬券が出ている大荒れとなっている。
連対馬の前走は全馬芝で,距離は1400M1頭,1600M10頭,1800M3頭,2000M6頭。1600M以上からの臨戦が連対への条件といえる。
ステップは7連対のニュージーランドT組がトップで,毎日杯組4連対,桜花賞組と皐月賞組3連対,スプリングS組2連対と続いている。
連対馬の出走間隔をみると,20頭全馬が3月か4月に一度はレースに出走。休養明けで連対した馬はなく,3着までを対象を広げてみても馬券対象となった馬は出ていない。2月8日以来の実戦となるブレイクランアウトには,歓迎できないデータだ。
関東馬は79頭が出走して7連対(連対率9%),関西馬が100頭で13連対(13%)。連対数,率で関西馬が関東馬を大きくリードしている。なお,地方競馬から出走したネイティヴハート(01年)は4着だった。
◎…ティアップゴールドは前走ニュージーランドTでサンカルロの2着。2馬身の差で着差は完敗した形となったが,道中外々を回ったコースロスを計算に入れると,能力差を全く感じない。2走前の勝ちタイムも同日の古馬1000万下と0秒3差と優秀で,広々とした東京コースならG1制覇も十分あるとみた。
○…アイアンルックはデビュー戦で後続を7馬身突き放して圧勝。2戦目は出遅れて4着と敗れたが,続く毎日杯では大外から強襲し,わずか3戦のキャリアで重賞を制覇した。距離短縮は好材料で,直線の長い東京も魅力だ。
▲…トライアルのニュージーランドTでサンカルロは2着を2馬身突き放して快勝した。2走前のスプリングSでは折り合いを欠いたが,マイル戦に変わって能力の高さを改めてアピールした。2勝3着1回と得意の東京コースならG1奪取も夢ではない。
△1…レッドスパーダは前走のスプリングSでアンライバルドと半馬身差。14キロ減の馬体で皐月賞を回避したが,東京のマイルは2戦2勝。しぶとい先行力とレースセンスの良さは侮れない。
△2…ミッキーパンプキンは新馬,オープン特別を連勝した素質馬。その後勝ち切れずにいるが,朝日杯FSでの6着以外は,重賞3戦で4,3,4着と掲示板を外していない。2番枠から先行力を生かせば,上位争いに食い込める。
△3…前走で共同通信杯を制したブレイクランアウトは,予定通り皐月賞をパスして出走してきた。東京スポーツ杯2歳S2着,朝日杯FS3着。実力は間違いなく世代トップ級だが,「休養明けで連対した馬はゼロ」のデータ重視から,3カ月ぶりの今回は連下の評価とした。