今年に入ってから現級で2度2着しているだけあって,降級戦の前走・小豆島特別(1000万下)は順当勝ちと言える結果だった。今回は1600Mでのレースとなるが,キッチリと伸びてくる末脚を持っているため,新潟での1ハロン延長が不利になることはないだろう。ここも楽しみの大きな一戦となりそうだ。

前々走の南港特別(500万下)で久々の勝利を挙げると,前走の五頭連峰特別(1000万下)も勝って2連勝。こちらも切れ味の鋭いタイプで,前走では終い32秒8の末脚を使って見せた。さらに昇級する今回は,相手も強くなってくるが,今の勢いなら即通用の期待は十分とみる。

同条件で行なわれた過去2回,レースは16,16頭立て。1??3着に7??3??2,6??1??3番人気の組み合わせでゴールした。馬連配当は8980円,3100円で,3連複が1万3890円,6020円。また,3連単はそれぞれ14万1950円,4万510円だった。いずれも伏兵馬の優勝だったが,2着を上位人気馬が確保して,いわゆる“ヒモ荒れ”の結果となった。極端な人気薄が入線していないが,3連単で10万馬券が飛び出している。

連対馬のクラス別は準オープン(2頭),オープン特別,重賞(G2)で,その時の着順に関係なく巻き返している。レース回数が少なく,同一路線からの連対馬は出ていない。

年齢別は4??8歳馬が2,2,0,0,0連対。4歳馬と5歳馬が2連対で並んでいる。

ハンデは50??58キロと52??58キロの幅で,連対馬は(54,57)キロ,(58,55)キロで1,2着した。なお,トップハンデ馬は58キロで3頭が出走して,7着,(1,3)着。昨年はハンデ頭の2頭とも馬券対象になっている。


◎…マイネエスポワールは準オープンで2着2回。降級戦の前走では力が違っていた。ベストは3勝の1400Mだろうが,この組み合わせならマイルでも決め手は鈍らない。

○…アペリティフの成績は安定しないが,2走前は不良馬場,前走は流れに乗れなかったのが敗因。良馬場で末脚勝負に持ち込めれば差はない。

▲…前走のドリームゼニスは開幕週とはいえ,上がり32秒8の究極の決め手を発揮した。500万下,1000万下を連勝中の上がり馬。昇級戦でも勢いを買う手はある。

△1…メガトレンドは前走,道悪で持ち味の末脚を生かせなかった。今年,良,やや重馬場の東京で4,2,4着。類似した新潟コースは歓迎で,極端に馬場が悪くならなければ上位争いに加われる。

△2…3歳牡馬のダイワプリベールは春に重賞戦線を歩んでいた力量馬。前走・テレビユー福島賞は出負けが最後まで響いて流れに乗れなかった。52キロのハンデは魅力。末脚勝負なら出番はある。

△3…トウカイオスカーは福島戦をパスしてここまで待機。以前は2000Mで好成績を挙げていたが,最近はマイル前後での活躍が目立つ。外回りコースは魅力で,良馬場なら大駆けもある。