06,08年の当レース覇者。オープンでも指折りの瞬発力の持ち主だけに,その強みを生かせる野芝100％の高速馬場とは相性が良い。3月に復帰して,叩かれつつコンディションは上向き。前走のマイラーズC(G2)では,慣れない距離にもかかわらず,上がり最速で追い込んで0秒1差(4着)に善戦した。得意の舞台に替われば,前進あるのみ。ハンデ58キロでも,当レース3勝目を挙げる可能性は濃厚だろう。

骨折で出世は遅れているが,潜在能力は非凡なモノがある。3走前のテレビ静岡賞(準OP)では,のちの重賞馬・アブソリュートを完封してオープン入り。続く中日新聞杯(G3)でも,勝ち馬から0秒2の小差(6着)に入っている。全6勝中5勝を府中で挙げていることから,左回りコースへの適性は十分。気の良いタイプだけに,休み明けから注目だ。

重賞初挑戦の日経賞(G2)で4着に健闘。連対馬のアルナスライン,マイネルキッツが,先週の天皇賞・春(G1)で再度ワンツーを決めたことからも,この結果の価値は大きい。今回は500M距離短縮されるが,中距離にも対応は可能(2000M2勝)。追い切りを見る限り,デキは前走以上なので,ハンデ55キロなら互角に渡り合える可能性も。

過去7年,連対馬は(6)(4),(1)(2),(2)(7),(1)(4),(1)(11),(4)(1),(3)(6)番人気で決まった。上位1??3番人気で半数の7頭を占めているが,6番人気以下からも4頭が連対している。

馬連配当は8720,1190,3610,2170,7200,2990,4550円。すべて4けた決着で中波乱傾向を示している。しかし,3連単配当は,10万馬券3回と100万馬券1回。ハンデ戦らしい大荒れとなっている。

路線別はオーストラリアT組が4連対で,残る10頭はばらばらの路線から連対。年齢別は4??8歳上馬が各5,4,4,0,1連対。7歳以上馬は苦戦している。


ダイシングロウは前走の大阪杯で5着。出走馬の半数がG1馬の中で,掲示板を確保した。折り合い面に課題を残すが,55キロのハンデを生かせば悲願の重賞初制覇だ。

馬単は(10)←→(13),(10)←→(5),(10)←→(15),(10)←→(4),(10)←→(9)。

3連単は(10)←→(13)から(5)(15)(4)(9)と,(10)←→(5)から(13)(15)(4)(9)への3着流し。