同一条件で行なわれたのは昨年だけ。回を重ねないと傾向を断定できないが,参考までにフルゲート16頭立てで行なわれた昨年を振り返ってみたい。
レースは中団追走のココナッツパンチが出応え十分で直線先頭へ。そのまま押し切る勢いを見せたが,外からブレーヴハートが強襲し,クビ差交わして1着でゴールした。3着には先行したインベスターが粘った。
1??3着に12,1,9番人気が入線し,馬連7920円,3連複6万5190円,3連単56万8240円。定量戦だったが,大荒れとなった。
上位3頭のステップは安達太良S(準OP,ダート1700M9着),メトロS(オープン,芝2400M10着),白川郷S(準OP,ダート1700M6着)。年齢別は6,4,5歳の順で決着した。
◎…ハリーアップは2走前,休養明けで馬体12キロ減で10着。前走は2連続開催の最終日で荒れた馬場と距離2400Mが合わずに11着と敗因がはっきりしている。2000Mは4勝中2勝を挙げているベストの距離で,函館2勝の実績から小回りもOK。機動力を生かせば巻き返せる。
○…ドリームトレジャーは前走,2着以下を3馬身半ちぎって圧勝した。2000Mに良績はないが,もともと準OPで好勝負していた実力馬。福島コースで2戦2勝の実績なら勝ち負けに持ち込める。
▲…サンライズベガは昇級戦の前走でハナ差の惜敗だった。右回りで全4勝を挙げ,札幌,函館,小倉の好走例から小回りコースに変わっても能力発揮に支障はない。
△1…ゴールデンダリアは1年9カ月ぶりの前走で0秒4差の5着。ダービー6着,セントライト記念2着の底力をアピールした。長期休養明けで激走した反動が出なければ,あっさりのシーンも。
△2…レオマイスターはこの福島の舞台で,新馬と重賞勝ちを飾った。ここ2戦はG3,G2戦で11,15着と敗れたが,着差は0秒5,0秒6差。降級戦なら大駆けがあっても驚けない。