「サマー2000シリーズ」の第2戦。今年は函館競馬場が改修工事で,札幌競馬場で行なわれる。
過去10年,連対馬は6??10,14??7,9??14,4??3,1??11,2??1,6??2,1??2,7??9,4??1番人気の組み合わせで決着した。上位1??4番人気の計10連対に対して,6??14番人気からも10連対。上位人気馬と伏兵馬が互角の戦いを見せているが,この5年に限れば1??4番人気は7連対。上位人気馬が信頼度を回復する流れとなっている。
馬連配当は3けた2回,1000??3000円台3回,8000円台1回。万馬券が出たのは99??01年と07年の計4回。配当面でも前半に比べると後半は波乱度が低くなっている。
出走間隔は中1週13頭,中3週3頭,1カ月半??2カ月3頭,4カ月1頭。夏場順調に使われた馬が好成績を挙げている。
路線別は11連対の巴賞組がトップで,そこでの成績は7,8,3,6,1,2,2,11,8,4,1着。巴賞をステップにした馬は,前走の着順に関係なく狙っていける。
年齢別は3??7歳以上馬が0,4,12,3,1連対。連対率は0,14,25,9,3%。5歳馬が他世代を圧倒している。
牡馬は137頭が出走して18連対(連対率13%),牝馬が7頭で2連対(同29%)。連対数で牡馬が牝馬を大きくリードしているが,率で牝馬が逆転。牝馬というだけで切り捨てるのは危険か。
トップハンデ馬10頭は(1・0・0・9)の成績。ハンデ頭は1連対と苦戦しているが,52キロ以下の軽量馬も4連対と少ない。ちなみに,この5年は55??57キロのハンデ馬が10頭中8連対の活躍を見せている。
◎…ドリームサンデーは前走の巴賞で逃げてクビ差の2着。道中,マンハッタンスカイにぴったりとマークされる厳しい流れの中でゴール寸前までしぶとく粘った。10キロ増をたたき2戦目。鞍上に騎乗停止から今週復帰した藤岡佑騎手が騎乗する。洋芝,小回りの札幌はベストの舞台。先手を取ればスピードで押し切る。
○…マンハッタンスカイは前走・巴賞で長く良い脚を使って差し切り勝ち。昨年の当レースも3着と時計のかかる洋芝の適性が高く,2000Mは最も得意。成績に波はあるが,2つ目タイトル奪取のチャンスは十分ある。
▲…サクラオリオンは巴賞で勝ち馬と一緒に伸びて3着。直線を向いて手前を替え切れずクビ+クビ及ばなかった。2000Mは5勝中3勝を挙げている距離。仕掛けひとつで逆転できる。
△1…メイショウレガーロは前走・巴賞で5着。勝ち馬に早めに交わさせて2番人気を裏切ったが,この距離はこなせるはず。道中,レースに集中できれば差はない。
△2…3連勝で臨んだ前走・天皇賞(春)でゼンノグッドウッドは11着。強敵相手に3200Mはさすがに長かった。芝に転じて底を見せておらず,時計のかかる洋芝も合う。
△3…前走・ヴィクトリアマイルのレジネッタはマイルの流れが向かなかったようだ。桜花賞馬だがレースぶりからは,ゆったり追走できる中距離が合うようだ。札幌で(1・1・0・1)の成績。勝ち星から1年以上遠ざかっているが,大駆けを警戒したい。