01年に「阪神3歳牝馬S」から「阪神ジュベナイルフィリーズ」にレース名が変更され,06年以降は馬場改修により,直線474Mの外回りコースで行われている。
過去10年,1??3番人気が4,0,4連対とほめられた成績ではなく,代わりに6番人気以下から11頭の伏兵馬が連対している。
馬連配当は3けた??4000円台4回,5000円台1回,8000円台1回,万馬券4回。一昨年こそ4番人気と1番人気の決着で900円と堅く収まったが,10年で4回も万馬券が飛び出す大荒れレース。波乱を前提にした馬券検討が必要だ。
連対馬の前走は重賞組10頭,オープン特別組2頭,500万下組5頭,新馬組3頭。オープン組が連対馬の12頭を占めるが,500万下組以下からも8頭が連対。クラスを気にする必要はない。
前走成績は1??3着馬が10,2,4頭と5着馬3頭,10着馬1頭。前哨戦で馬券対象の3着以内に好走した馬が16頭もいる。
ステップは5連対のファンタジーS組がトップで,2連対の札幌2歳S組と黄菊賞が続いている。しかし,ここ5年に限ると,最多連対のファンタジーS組は1連対と元気がなく,黄菊賞組がここ2年連続で1着と勢いがある。
キャリアは1??5戦以上馬が3,5,7,3,2連対で,連対率は20,15,17,10,4%。キャリア2,3戦がベストと思われるが,1戦1勝馬も最近5年で8頭が出走して3連対(いずれも2着)と健闘している。
◎…ワンカラットは小倉でデビュー勝ち。その後重賞を3戦して,5,6,2着。中では前走のファンタジーSで,直線インからメンバー最速の上がりを駆使してクビ差の2着まで迫った。重賞で上位争いしてきた経験は強み。前走のように脚をためる競馬ができればG1奪取のチャンスだ。
○…ブエナビスタの母は2歳女王。半兄にもアドマイヤジャパン,アドマイヤオーラがいる超良血馬。新馬戦は期待に応えられず3着と敗れたが,2戦目で危なげなく2着を3馬身ちぎって楽勝した。1勝馬でもクラシック級の破壊力を秘めている。
▲…ダノンベルベールはデビュー戦で直線一気の差し切りV。続く芙蓉Sは不利を受けたが,きっちりと伸びてクビ差2着に迫った。そして前走・赤松賞で上がり33秒9の決め手で2勝目。阪神外回りなら自慢の末脚が爆発する。
△1…ジェルミナルは牡馬を相手に3,1,1着で,目下,未勝利,黄菊賞と連勝中。前走は思いのほか厳しい競馬となったが,直線競り勝ってクビ差の接戦をものにした。G1でも牝馬限定戦ならチャンスは十分にある。
△2…デグラーティアは芝1200Mで3戦3勝。まだ負け知らずの身だが,ここは3カ月の休養明けで,距離も2ハロン延長の1600M戦。実績は上位でも,押さえの評価が妥当か。
△3…ルシュクルは2走前にオープン特別を勝っている力量馬。前走はペースが落ち着いて流れが向かなかったが,ジワジワと伸びて0秒3差の5着まで詰めた。初のマイル戦となるが,直線勝負に持ち込めれば上位争いに浮上できる。