今年から舞台が東京2100Mから阪神1800Mに変わる。
日本勢はダートG1馬7頭に加え,海外遠征帰りのカジノドライヴなど13頭が出走。一方,外国勢は米国からティンカップチャリス,マストトラック,フロストジャイアントの3頭が参戦する。
過去8年,連対馬は4??5,1??3,5??13,11??1,4??1,1??11,7??11,1??6番人気の組み合わせで決まった(02年は中山競馬)。1番人気は6連対とその責任を果たしているが,2番人気と3番人気が0,1連対と全く不振。近年は1番人気と伏兵馬の組み合わせで決着する,いわゆるヒモ荒れとなっている。
馬連配当は5,13番人気で決まった02年に6万馬券が出ているが,7回は6000円以内。無理な大穴狙いは得策ではない。
連対馬の前走成績は,G1組(2,5,4,1,3,1,6,2,1)着,G2組(3)着,G3組(1,1,2,4)着,条件組(6,1)着。掲示板を外していた馬は2頭いるが,いずれも6着。国際舞台の大一番を前に大敗しているようではダート王の勲章は射止められない。
牡馬118頭と牝馬8頭で争い16対0。出走数が少ないこともあるが,牝馬は苦戦している。
◎…前走のJBCクラシックでサクセスブロッケンはヴァーミリアンのクビ差2着。スタートでつまずき,道中は後続の目標になったが,しぶとく連を確保した。前走より斤量は1キロ増となるが,一戦ごとに成長著しい3歳馬。古馬の壁を突き破って最強ダート馬の座を射止める。
○…ヴァーミリアンは7カ月のぶりの前走・JBCクラシックでレコード勝ち。国内戦に限れば7連勝で,ここ2年間負けていない。無敵の最強馬に不安があるとすれば,初の阪神コースと岩田騎手へのスイッチ。とはいえ,力を出し切れば史上初のジャパンCダート連覇も十分にある。
▲…カネヒキリは実に2年4カ月ぶりの前走・武蔵野Sで0秒6差の9着。前半は少しリキんで走り,直線では前が詰まって脚を余したままでゴールした。ダートG1レース4勝の底力はメンバー屈指。超久々をたたいてガラリ一変が期待できる。
△1…前走の武蔵野Sでサンライズバッカスは2着。後方待機で直線レース最速の上がりで迫ったが,0秒1差届かなかった。昨年のフェブラリーS以来勝ち星から遠ざかっているが,ここ5戦中4戦でメンバー最速の上がりをマークしている。決め手は魅力だ。
△2…カジノドライヴはデビュー戦で2着を14馬身ちぎるパフォーマンスを見せた。米国遠征初戦のピーターパンSでも0秒9差で圧勝。前走はオールウェザーの馬場が合わずに敗れているが,ダートに戻れば再度激走してもおかしくない。
△3…28戦目にしてアドマイヤフジは初のダート戦となる。しかし,もともと宝塚記念4着などG1戦線で上位争いし,今年の中山金杯で重賞2勝目を挙げた。ダートの頂点レースでいきなりの勝利はともかく,2,3着になら突っ込む力量を秘めている。