前走の野路菊S(OP)は好発からマイペースでレースを引っ張ると,後続の追撃を振り切ってレコード勝ち。デビューから1200Mで使われてきたが,距離延長で脚質に幅が出てきたことは収穫だった。今回は重賞ということで相手も強くなってくるが,前走と同じだけ走れれば,再度の逃げ切りがあっても不思議はないだろう。

スプリント路線で活躍したサンアデュを姉に持つ良血馬。メンバー中で唯一,キャリア1戦の身だが,その新馬戦はスローペースを好位で追走すると,33秒4の決め手で差し切る強い競馬だった。まだまだレースに集中できていないところはあるが,今回は一度使われた上積みが期待できるため,いきなりの重賞挑戦でも好勝負が期待できそうだ。

前走のクローバー賞(OP)は8着に敗れたが,プラス16キロの重め残りが影響していたようだ。その後は意欲的に追われ,先週の調教ではローレルゲレイロに先着するなど軽快な動きを披露。新馬戦を快勝したレースぶりからも高い素質を持っていることは明らかで,ここは巻き返しに期待のかかる一戦だ。

過去10年,連対馬は1??4,6??2,1??2,8??3,1??2,1??2,9??3,1??3,1??2,3??6番人気の組み合わせで決まった。

馬連配当は3けた??1000円台6回,3000円台2回,6000円台1回,万馬券1回。万馬券が1度出ているが,上位人気の活躍で全体としては平穏に収まっている。

連対馬の前走は重賞組5頭,オープン特別組6頭,新馬未勝利7頭,地方交流レース2頭。そこでの成績は1着14頭,2着3頭と3,4,6着がそれぞれ1頭。連対馬の20頭中17頭は前回も連に絡んでいた。

なお,優勝馬にしぼってみると,1着9頭と3着。馬単,3連単の軸には前走1着馬を据えたい。

路線別は野路菊S組が4連対でトップ。オープンの貫禄を見せて一歩リードしているが,新馬,未勝利組も7連対。クラスは気にする材料にはならない。

キャリアは1??5戦以上が17,34,38,26,12頭が出走して5,7,6,2,0連対。連対率は順に29,21,16,8,0％。キャリアの浅い馬ほど連対率が高く,好走する傾向を見せている。


アラシヲヨブオトコはデビュー戦を,上がり33秒4の末脚で力強く差し切った。超スローの展開で勝ち時計は平凡だが,瞬発力は非凡。重賞制覇のスピードを秘めている。

馬単は4←→10,4←→6,4←→2,4←→3。3連単は4←→10から6,2,3と,4←→6から10,2,3への3着流し。