この時期に行われた過去8回,1番人気は2勝,2着1回でほめられた成績ではないが,6番人気以下の伏兵馬も3連対と少ない。
馬連配当は3けた??3000円台5回,6000円台1回,万馬券2回。小回り平たんの舞台に毎年フルゲートの18頭(00年は17頭)立て。ちょっとしたミスが勝敗を左右する6ハロン戦にしては,波乱度は低い。
しかし,過去3回の3連単は4万7120円,3万6620円,54万6450円。多頭数戦で行われていることもあり,すべて万馬券決着となった。
ステップは阪急杯組が8年連続で10連対でトップ。前哨戦にふさわしい連対馬を輩出している。
年齢別は4??8歳上馬が39,36,39,18,11頭出走して,3,8,4,1,0連対。5歳馬の活躍が目覚しく,7歳以上馬は苦戦している。
◎…ペールギュントは前走,直線で左右から挟まれブレーキをかける不利を受け,力を出し切れず不完全燃焼に終わった。昨年は13番人気の低評価を覆して2着に健闘,54万馬券の片棒を担いだ。ムラな面はあるが,はまるとG1級の決め手を発揮する。
○…スズカフェニックスは暮れの阪神Cを快勝して,前哨戦の阪急杯で59キロを背負って2着。負けはしたが酷量,先行有利の流れの中で底力をアピールした。今回は主戦の武豊騎手から福永騎手にスイッチするが,連覇の可能性は十分ある。
▲…スーパーホーネットは昨秋のスワンSを制し,マイルCS2着の実力。追い込み脚質で展開に左右されるが,実績で見劣りすることはない。この距離は初めてでも1400M戦で2勝。態勢逆転の魅力はある。
△1…ファイングレインは今年,1200Mに矛先を変えて淀短距離S,シルクロードSを連勝。いずれもレース最速の上がり33秒4,34秒0で差し切った。勢いから3連勝でG1制覇も夢ではない。
△2…ローレルゲレイロは前走の阪急杯でリズム良く逃げて,東京新聞杯続き重賞を連勝。完全に軌道に乗った。1200Mに勝ちはないが,スピード負けはしないはず。マイペースで逃げれればチャンスはある。
△3…前走の阪急杯でキンシャサノキセキは5着。ローレルゲレイロが逃げ切るペースに末脚を封じられた。3歳時の春にNHKマイルC3着の実績で,1200Mは1,3着。流れが速くなれば差し切るシーンが見られる。