この時期に行われた過去8回,連対馬は16??1,4??3,1??3,5??1,5??2,1??2,1??10,3??1番人気で決まった。1番人気は6連対と上々の成績で,連から消えた01,04年は2,3番人気がこれをカバーしている。
馬連配当は3けた3回,2000??5000円台3回,万馬券1回。00年に2万5700円馬券が出た以外は大波乱には至っていない。
しかし,過去4回の3連単を見ると,10万9810円,3320円,263万7570円,1万5960円。大型万馬券が2度も飛び出す大荒れ,3着に伏兵馬が食い込むケースも十分考えておきたい。
連対馬16頭の前走はすべて重賞で,内訳はG1レース6頭,G2レース3頭,G3レース7頭。その時の成績は,1??3着11頭,5??7着4頭,14着1頭。前走で大敗した馬の巻き返しは厳しくなっている。
路線別はセントウルS組が7連対でトップ。次いで3連対の安田記念組,2連対のアイビスサマーダッシュ組で続いている。
年齢別は3??7歳上馬が14,21,36,30,17頭出走して,1,2,7,5,1連対。5歳馬と6歳馬が他世代をリードしている。
牡馬は88頭で11連対(連対率13%),牝馬が30頭で5連対(同17%)。連対数で牡馬が勝るが,率で牝馬が逆転している。なお,連対した牝馬5頭はいずれも1??3番人気に支持されていた人気馬。人気薄馬の大駆けは期待薄となっている。
決め手は逃げ4頭,先行6頭,差し3頭,追い込み3頭。小回り中山コースでの多頭数戦,不利をこうむる確立が少ない先行勢の活躍が目立っている。
◎…キンシャサノキセキは春の高松宮記念でクビ差2着に健闘し,函館スプリントSで念願の重賞初制覇を果たした。前走は直線で窮屈になり3着に敗れたが,やや脚を余した感があった。1200M戦では(2・1・2・0)。G1奪取のチャンスだ。
○…タニノマティーニはセントウルSで好スタートを決めたが,4番手に控える競馬。道中抜群の手応えで直線を向いたが,前をカットされて6着に敗れた。2走前は楽々と差し切ってレコードV。スムーズな競馬で巻き返す。
▲…スリープレスナイトはCBC賞で重賞初制覇を飾り,続く北九州記念でもトップハンデ背負って快勝。目下4連勝中で完全に波に乗った。牝馬だが,ダートを含めた1200M戦では8勝,2着1回と連を外していない。
△1…カノヤザクラはアイビスSD,セントウルSを連勝し,今夏のスプリント女王に輝いた。スタート難で苦戦していたが,ゲートさえ互角なら押し切るスピードを備えている。
△2…前走のセントウルSでシンボリグランは大外16番枠からダッシュして好位の3番手へ。道中も外々を回っていたが,直線でよく伸びて0秒2差の2着に健闘した。連戦の疲れが出なければ,再度首位争いになる。
△3…今春,ファイングレインは3連勝で高松宮記念を制した。前走は5カ月半ぶりで斤量59キロだったため,9着と敗れたが,1200M戦では抜群の切れ味を発揮してきた。一度使われて,斤量2キロ減。一変があっても驚けない。