今年で3回目を迎える。まだ歴史が浅く傾向を導き出すにはデータが足らないが,過去2回のレースを振り返って見たい。
過去2回はフルゲート18頭立て。連対馬は2??3,12??9番人気の組み合わせで決着。1番人気は9,10着に敗れている。
第1回は人気馬同士のワンツーで1000円と馬連配当は堅く収まった。しかし,昨年は2けた人気のコイウタが優勝。2,3着にも9,8人気薄が突っ込んで,馬連が3万740円の万馬券で,3連単は228万3960円の大荒れとなった。
路線別は阪神牝馬S組2頭,マイラーズC組とダービー卿CT組各1頭。オープン特別やダートからの臨戦馬は苦戦している。
年齢別は4??7歳馬が3,1,0,0連対。4歳馬と5歳馬が強く,この2世代以外では6歳馬の5着が最高成績となっている。
関東馬は12頭出走して3連対(連対率25%),関西馬が24頭で1連対(同4%)。関東馬が関西馬をリードしている。
◎…ニシノマナムスメは前走マイラーズCで首差の2着。安田記念を目指すカンパニーを向こうに互角に立ち回った。昨春のエルフィンSでウオッカに3馬身差をつけられたが,力をつけた今なら逆転は十分可能。マイルも2勝,2着2回と得意にしている。
○…ウオッカは東京ではダービーを勝ち,ジャパンCで4着。一線級の牡馬と戦い,堂々の成績を残している。ドバイ遠征の反動があると見て2番手評価としたが,能力通りに走れば突き抜けても不思議はない。
▲…ジョリーダンスは昨年,このレースで上がり32秒9をマークして5着。続くG1安田記念で3着に好走した。前走は狭いところに閉じ込められたが,最後は伸びて5着と掲示板を確保した。広い東京で巻き返す。
△1…ブルーメンブラットは前走の阪神牝馬Sで首差の2着。直線で外へ出すのに苦労したが,しぶとく追い込んだ。ここ2戦1番人気を裏切ったが,敗因はスローペースとはっきりしている。流れひとつでV争いに浮上する。
△2…ローブデコルテは桜花賞で4着。ダイワスカーレット,ウオッカに先着されたが,2強を上回る上がり33秒5をマークしている。オークスを制覇したあとは勝ち星から見放されているが,2キロ減の55キロなら力を出し切れる。
△3…穴を開ければトウカイオスカーか。昨秋この東京で1000万下→1600万下と,33秒台の強烈な決め手を発揮して連勝した。前走は5カ月ぶりとゲートのタイミングが合わずに6着と敗れたが,東京に替われば末脚が切れるはずだ。