過去10年,1??3番人気は4,3,1連対と不振だが,上位人気が連からそろって消えたのは2回だけ。
馬連配当は1000円台4回,4000??6000円台4回,万馬券2回。3けたの配当で決着したことはなく,一筋縄では収まりそうにもない。
路線別はニュージーランドT組が8連対。唯一トライアルとして最多連対を果たしている。ほかの路線からの出走馬は大きく水をあけられ,桜花賞組と毎日杯組が3連対,皐月賞組とスプリングS組が2連対などとなっている。
決め手を見てみると,逃げ馬1頭,先行馬7頭,差し馬8頭,追い込み馬4頭。タフな東京の1600Mだけに,差し,追い込み脚質が活躍している。
関東馬は84頭が出走して9連対(連対率11%),関西馬が94頭で11連対(12%)。連対数,率に大きな差は見られない。しかし,この5年に絞ると,関東VS関西は1対9。関西馬が関東馬を圧倒している。
◎…ディープスカイは一戦ごとに力を付け,前走で毎日杯を圧勝した。出走可能だった皐月賞には目もくれずここ1本に絞って勝負をかけて東上。直線の長い東京ならさらに末脚を生かせる。ここまで毎日杯優勝馬は3頭が出走してすべて1着と,データの後押しもある。
○…エーシンフォワードはマイル重賞で2戦連続で2着。前走ニュージーランドTは終始外を走らされたが,直線ぐいぐいと伸びて連を確保した。良馬場が理想だが,しぶった馬場もこなせる。
▲…ゴスホークケンは前走ニュージーランドTでまさかの12着。発馬直後にトモを落とし,落鉄,ゆるい馬場にもノメっていた。暮れの朝日杯FSの勝ち時計は優秀で,マイル戦の持ち時計はメンバー最速。力さえ出し切れば2個目のタイトル獲得は間違いない。
△1…ブラックシェルの皐月賞6着は,直線で前が開かず脚を余した。1600Mは初めてでも大飛びなので,コーナー2つの広い東京は合うはず。最終追い切りに後藤がわざわざ栗東に出張して稽古をつけた。弥生賞2着の力量は軽視できない。
△2…ファリダットは1400Mに距離を短縮したマーガレットSを圧勝。短距離の女王としてターフを沸かせた母ビリーヴの血が一気に開花した。マイルもこなせるが,直線の長い東京コース,渋った馬場には疑問がつくため,評価を下げた。
△3…サダムイダテンはスプリングSで出遅れて12着。後方に置かれて流れに乗れなかったのが敗因だ。暮れのラジオNIKKEI杯2歳S(重馬場)では,直線外から豪快に伸びクビ差の2着。馬場がしぶって時計がかかるようだと出番がある。