今週から関東の競馬は中山から東京に舞台が移る。土曜メーンは春のマイル路線へつながる前哨戦として注目を集めている伝統の東京新聞杯。早速,過去10年のデータでレース傾向を見てみたい。
連対馬は3??1,1??2,7??6,4??1,10??9,3??1,7??5,1??7,11??2,1??2番人気の組み合わせで決まった(03年は中山競馬)。1番人気は3勝2着3回とまずまずの成績だが,2番人気が3連対,3番人気も2連対と元気がない。不振の上位人気に代わって,6番人気以下から7頭が連対している。
馬連配当は3けた??1000円台が6回,4000円台1回,9000円台1回,万馬券2回。上位人気馬同士の決着がある一方で,2けた人気馬も2頭が台頭。馬連は堅いか荒れるかの両極端な傾向を見せている。
連対馬の前走クラス別(成績)は,重賞組(6,12,9,1,4,9,5)着,オープン特別組(1,1,2,2,3,1,2,1,3,1)着,1600万下組(1,1,1)着。重賞組は前走着順に関係なく巻き返しているが,ほかの組は3着以内に好走していることが,連対への条件となる。
路線別はニューイヤーS組が最多の6連対を果たしているが,ここ6年ではわずか1連対。近年不振のこの組に代わり,京都金杯組が3年連続で4連対の活躍を見せている。
牡馬は137頭出走して20連対,牝馬が9頭で連対なし。牝馬は出走数の少ないこともあるが,最高成績は3着(2回)と苦戦している。
年齢別は4??8歳上馬が,40,24,40,30,12頭出走して,6,2,10,2,0連対。6歳馬が連対数,率でトップ。これを4歳馬が追っている。
◎…ハイアーゲームは長期休養明け3戦目で,鳴尾記念を勝って復活。今回が初のマイル戦となるが,1800Mで3勝の実績なら距離に不安はない。得意の東京(4勝)で三つ目のタイトルをゲットする。
○…カネトシツヨシオーは前走の京都金杯でクビ+クビ差の3着。スタートで後手を踏んで後方に置かれたが,直線大外から矢のような末脚で飛んできた。展開に注文はつくが,はまれば突き抜ける決め手を秘めている。
▲…前走の中山金杯でサイレントプライドは1番人気を裏切って6着。2000Mは少し長かったか。マイルは5戦して4勝とベストの距離。斤量も前走の57キロから1キロ減なら反撃のチャンスだ。
△1…勢いでは前走の中山金杯を差し切ったエイシンデピュティが一番か。目標になる先行脚質で58キロを背負うのは厳しいが,明け6歳馬の今が伸び盛り。能力からは重賞連覇があってもいい。
△2…ローレルゲレイロは朝日杯FS2着,NHKマイルC2着など重賞で2着5回。2歳時から世代トップとして活躍してきた。前走の阪神Cでも積極的に逃げて0秒2差の4着。開幕週の高速馬場で押し切るシーンがあっても驚けない。
△3…ジョリーダンスは暮れの阪神Cで,G1馬スズカフェニックスに半馬身差の2着。7歳牝馬でもここにきて調子を上げている。1ハロン距離が伸びるが,昨年の安田記念3着馬。ペリエ騎乗も魅力だ。