「サマー2000シリーズ」の最終戦。4戦を終了して13点でタスカータソルテが首位に立った。逆転優勝の可能性のあるのはミヤビランベリ(12点),ミストラルクルーズ(6点),ダイシングロウ(5点),マイネルキッツ(4点),エリモハリアー(3点)の5頭。ミヤビランベリは5着以上で,残り4頭は1着が条件となる。なお,優勝馬はボーナス5000万円を獲得できる。
馬場改修工事後に左回りで行われた過去7回,連対馬は1??3,2??1,3??7,3??1,3??5,6??4,2??10番人気の順で決まった。
馬連配当は3けた1回,1000??3000円台4回,5000??6000円台2回。06年のトップガンジョーを除くと,優勝馬はすべて3番人気以内。2着馬も昨年10番人気だったトウショウヴォイス以外は7番人気までに限られ,基本的には平穏に収まる傾向を見せている。
ステップはG3の函館記念,北九州記念,七夕賞組と1000万下の佐渡特別組からそれぞれ2連対。距離別は1600M2頭,1800M5頭,2000M5頭,2200M2頭。中距離戦を使われた馬が活躍している。
年齢別は3??7歳上馬が3,15,26,32,29頭出走して,0,4,7,3,0連対。5歳馬がリードしているが,連対率で4歳馬が並んでいる。
牡馬は93頭で11連対(12%),牝馬が12頭で3連対(25%)。牡馬が連対数で牝馬を圧倒しているが,率で牝馬が逆転している。
トップハンデ馬の成績は4,7,13,8,(3,6),(3,11),15着。ハンデ頭はここまで連対がなく苦戦中。
◎…マイネルキッツは2走前のエプソムCで0秒2差の5着で,前走の七夕賞でも0秒1差の3着と,あと一歩でタイトルに手の届くところにいる。1800??2000Mで全5勝の中距離巧者。たたき3戦目で重賞初制覇のチャンスだ。
○…前走のトウショウヴォイスは勝ち馬に次ぐ上がり32秒5で追い込んで4着。出遅れの影響で差し切れなかったが,新潟では確実に脚を使うことを証明した。マイルを得意にしているが,現状では2000Mの方がレースをしやすい。
▲…ダイシングロウは1000万下,1600万下を連勝し,初オープン挑戦の小倉記念で2着。前走は上がり馬らしく,向こう正面から一気にまくる強気の競馬で地力アップをアピールした。前走から据え置きのハンデ56キロで「夏の重賞王」を狙う。
△1…前走の新潟日報賞でバトルバニヤンはクビ差で1着。1600万下を勝ったばかりだが,勝ち時計は翌週の関屋記念と同タイムだった。重賞挑戦でも前走から2キロ減は魅力で,デキの良さを生かせば上位に食い込める。
△2…エリモハリアーは3連覇している函館記念で0秒1差の4着。8歳馬でトップハンデ57.5キロを背負ってあと一歩まで迫った。函館の洋芝から新潟のスピード馬場に舞台が変わるが,実績は上位。ノーマークにはできない。
△3…コスモプラチナは,天の川Sを鮮やかに逃げ切ってオープン入り。強いレース内容で,勝ち時計も速かった。同型馬の存在は気になるが,52キロの軽量を生かし切れば,あっといわせる可能性は十分ある。