同条件で施行されたのは昨年の1回だけ。回を重ねないと傾向を特定できないが,参考までに16頭で行われた昨年のレースを振り返ると。
優勝はトウショウヴォイス(牡5歳)。道中は後方の内で折り合う。直線で前が壁になったが,馬群をさばいて1着でゴール。前走比3キロ減のハンデ54キロが利いて末脚がさく裂した。
2着にはタイキラファエロ(牡5歳)が入線。直線,絶妙のタイミングで先頭に立ったが,57キロの斤量が響いて勝ち馬に半馬身遅れを取った。
3着は直線に勝負をかけたチョウサン(牡5歳)。1番人気のカイシュウタキオン(牡4歳)はトップハンデ58キロが応えたか,7着に敗れた。
上位1??3着は7,3,2番人気で決まり,馬連8980円,3連複1万3890円,3連単14万1950円。ハンデ戦らしい波乱の決着となった。
ステップは,湘南S(1600万下)6着,米子S(オープン)12着,湘南S(1600万下)2着。いずれも当レースと同距離の1600Mから出走していた。
年齢別は4??8歳馬が3,7,3,1,2頭出走したが,5歳馬が上位を独占した。
牡馬13頭と牝馬3頭で争ったが,1??3着はすべて牡馬。夏に強いといわれる牝馬は9着が最高成績だった。
16頭のハンデは50??58キロ。最大8キロ差あったが,1着54キロ,2着57キロ,3着56キロ。ハンデ頭と最軽量馬はいずれも着外に消えた。
◎…ショウナンタキオンはこの舞台でG3の新潟2歳Sを制し,昨年,豊栄特別(1000万下)を勝っている。半年ぶりの実戦になるが,コース巧者が力を出し切れば首位争いになる。
○…ショウワモダンはダート変更の斑鳩Sで現級を圧勝。その後も芝の重賞で0秒3??0秒6差に健闘している。ハンデ57キロは見込まれたが,1600万下の降級戦なら首位争いが期待できる。
▲…前走のG3マーメイドSでザレマは6着。不得手な重馬場,短距離戦直後の2000Mで,レースもしづらかったようだ。2走前のG2京王杯SCで上がり33秒3の末脚で0秒6差の7着。距離短縮は歓迎だ。
△1…アップルサイダーは昇級戦の阿武隈Sで0秒4差の4着。1600??1800Mで4勝の実績から前走の2000Mは少し長かった。新潟は2戦2勝。マイル戦なら能力を出し切れる。
△2…ブリトマルティスは3走前に準オープン勝ちの力量馬。新潟を含む左回りに3勝の実績がある。ここ2戦は連続4着に甘んじているが,相性のいい新潟が舞台だけに,一発が決まる可能性も十分ある。
△3…バトルバニヤンは1月に1600万下の関門橋Sを5馬身差で圧勝。2走前のG3新潟大賞典(6着)でも2着とタイム差なしと健闘した。2カ月ぶり,トップハンデ58キロで割り引いたが,平たんコース巧者なので,勝たれても驚けない。