デビューから芝で使われていたが,ダート替わりの3走前に2勝目を挙げると,昇級戦の鹿島特別,前走の鶴ヶ城特別と,500万,1000万クラスを3連勝。今回はさらに昇級で準オープンクラスへの挑戦となるが,ダートでは底を見せていないし,持ちタイムも優秀。勢いに乗る今なら,4連勝の可能性も十分にありそうだ。

昇級戦の前走・安芸Sは最後方から上がり最速で追い込み,0秒4差の7着。短い距離では少々忙しいところがあるものの,初戦からクラスにメドを付ける内容だった。今回も引き続き1200Mでのレースとなるが,ある程度前で流れに乗って運べれば,前走以上の結果は十分に可能とみる。

同条件で行われたのは昨年の1回だけ。回数を重ねないと傾向はつかめないが,参考までに昨年のレースを振り返ると,連対した2頭はダートから出走し,距離はいずれも1200M。関西馬が1着で,関東馬は2着。年齢別は3,5歳の順で決まった。

2番人気のスリープレスナイト(牝3歳)が1着でゴール。2着に3番人気のエアアドニス(牡5歳)が入り,3着が7番人気のオヤマハリケーン(セ6歳)で決まった。なお,1番人気のトーセンブレイク(牡4歳)は6着に敗れた。

馬連配当は上位人気馬同士の決着で760円と堅く収まった。しかし,3着に7番人気の伏兵馬が入り,3連複は6990円,3連単が2万5610円と荒れた。

◎…2走前にグリーンアラモードは出負けしたが,行き脚がつくと外から一気に押し上げ4コーナー5番手。前半脚を使い,外を走るロスがありながら0秒2差の2着まで迫った。前走9着は実績のない芝で参考外。連闘で,ダートに戻ったここは絶好の狙い目となる。

○…ダイワエンパイアはダートに転戦して3戦全勝。そのいずれもが後続を寄せ付けない圧勝だった。昇級戦,初めての左回りでも4連勝のチャンスは十分にある。

▲…チャレンジシチーの2走前は,休養明けで,昇級戦と厳しい条件だったが,0秒2差の3着に健闘した。前走は不得手の芝で力を出し切れなかったが,ダートに戻ればV争いは必至だ。

△1…ボーナスフィーバーは昇級戦の前走で0秒4差の7着。しんがりに置かれたが,直線で馬群をさばきながらメンバー最速の上がりで追い込んだ。クラス2戦目,得意の左回りだけに今回は目が離せない。

△2…前走の皆生特別でマジックボンバーは1000万下を快勝。昇級戦となるここは1400Mがベストだろうが,昨春に1200Mでも勝利を挙げている。好位で立ち回れる器用さがあり,脚の使いどころ次第では上位陣を脅かす存在となる。

△3…ホウショウルビーは4カ月半ぶりで昇級戦。厳しい条件がそろったが,ダート1200Mは新馬,500万下を連勝した得意の距離で,新潟ダートも2着2回の実績がある。仕上がり早の牝馬の大駆けを警戒したい。