昨年は馬インフルエンザの影響で2週繰り下がって行われたが,過去10年のデータでレース傾向を見てみたい。
連対馬は1??2,1??2,8??2,2??5,2??10,2??1,1??2,9??12,1??9,5??12番人気の組み合わせで決まった。
馬連配当は3けた4回,3000??4000円台3回,万馬券3回。上位人気の活躍で3けた配当が4回ある一方で,2けた人気が連対した年に万馬券が3回出ている。
堅いか荒れるかがポイントになるが,3けた配当の年は9??12頭立てと頭数が少なめで,万馬券で決まった年は多頭数の14??16頭立てだった。今年は11頭立て。データからは人気サイドで決着しそうなムードだ。
連対馬の前走は重賞組17頭,オープン特別組2頭,1600万下組1頭。その時の着順は重賞組が1??14着で,オープン特別組と1600万下組は1??3着。重賞組以外は前走3着以内が理想か。
路線別は6連対の函館記念組がトップで,クイーンS組3連対,ダービー組2連対の順。
年齢別は3??7歳上馬が3,6,8,2,1連対。連対率は順に38,22,19,8,5%。連対率から見ると5歳以下の世代が有力。中でも狙ってみたいのが3歳馬。わずか8頭の出走で4割近い高連対率をマークしている。
◎…3歳馬のマイネルチャールズに期待する。年明けから京成杯,弥生賞と重賞を連覇。皐月賞3着,ダービー4着と好勝負してきた世代トップ級の実力馬。古馬が相手でも3キロの斤量差があれば互角に戦える。
○…マツリダゴッホは昨年の有馬記念を好位から抜け出して制覇し,日経賞も59キロを背負って圧勝した。香港遠征では慣れない輸送が応えたか6着に敗れたが,国内戦に戻れば力量は一枚上。敵は久々だけ。
▲…前走の函館記念でマンハッタンスカイはプラス4キロで少し重めの馬体だったが,見せ場たっぷりの3着に好走した。2000Mはもっとも得意な距離。金鯱賞でエイシンデピュティの2着に粘った先行力を見直す手だ。
△1…成績にムラのあるコンゴウリキシオーだが,気分良く逃げたときの粘りは一級品。春の安田記念でも後続の目標になりながら0秒8差の6着と崩れなかった。同型馬との兼ね合いはあるが,小回りの札幌が舞台だけに侮れない。
△2…メイショウレガーロは中山金杯で3着に逃げ粘った実績がある。コンゴウリキシオーとのハナ争いが気になるが,2走前の洞爺湖特別では2番手追走から差し切った。先行力を生かせる小回りコースで,鞍上が岩田康騎手に手替わりしたのも魅力だ。