古馬混合戦となった過去8回,連対馬は1??7,1??4,7??1,7??1,5??6,5??10,3??2,2??6番人気で決まった。1番人気は前半4年で連続連対していたが,後半は7,4,8,4着。馬券圏内に食い込めずに期待を裏切っている。
馬連配当は1000??4000円台7回と2万2270円。05年に10番人気が2着に食い込んで万馬券が出ているが,全体としては平穏に収まる傾向を示している。
ステップはマーメイドS組が4連対,エプソムC組3連対の順。ただ,今年この2組からの出走はなく,推奨できる路線はない。
決め手を見てみると,逃げ5頭,先行6頭,差し4頭,追い込み1頭。平たん小回りコースで逃げた先行馬がかなり有利となっている。
年齢別は3??6歳上馬が18,34,37,13頭出走して,3,8,5,0連対。4歳馬は6勝,2着2回と連を外したことがなく,他世代をリードしている。
関東馬は47頭が出走して6連対(13%),関西馬が55頭で10連対(18%)。関西馬が連対数,率で関東馬をリードしている。
◎…牡馬相手の前走・巴賞でタニノハイクレアは5着。1400Mから一気に距離が400M延び,直線で詰まるシーンがありながら0秒3差まで追い込んだ。好位で立ち回れる器用さは小回りコースにぴったり。牝馬同士の1800M戦なら重賞制覇のチャンスは十分にある。
○…メイショウベルーガは,小回り,道悪,初の古馬相手と条件の厳しかった前走・かもめ島特別を快勝した。フローラSで見せた上がり33秒8の末脚はダテではなかった。展開に注文は着くが,52キロの斤量なら首位争いになる。
▲…レジネッタは桜花賞1着,オークス3着と,実績では抜けている。やや出走間隔は開いたが,札幌は初勝利を挙げたゲンのいい舞台。あとは古馬との力関係だけ。
△1…エフティマイアは桜花賞,オークスともに2着。レジネッタとは1勝2敗で3歳世代ではトップ級の実力馬だ。秋華賞が最大目標だろうが,秋に向けて無様なレースはできない。
△2…ユキチャンは白毛で史上初の重賞制覇を達成。ジャパンダートダービーはじんましんで出走を回避したが,芝の重賞へ矛先を向けてきた。大トビで瞬発力勝負は不向きだが,力のいる洋芝なら出番はあるか。
△3…1800Mの中山牝馬Sを制したヤマニンメルベイユにとって,小回り中距離戦はベストの条件。ここまで6歳馬が連に絡んだことがないため狙いを下げたが,能力的に全くヒケを取らない。