上位3着までに桜花賞への優先出走権が与えられるトライアル。過去10年で5頭がここをステップに本番を制し,2着にも4頭が食い込んでいる。
連対馬は2??3,2??5,2??1,11??2,1??3,5??1,4??1,1??3,3??7,2??6番人気の組み合わせで決まった。上位3番人気がそろって連から消えたことはなく,馬連の8回は3けた配当4回と2000円台4回。00年と05年に万馬券が出ているが,大半は平穏に収まっている。
連対馬の前走は重賞7頭,オープン特別10頭,新馬,未勝利3頭。オープン以外からの参戦馬は苦戦している。路線別ではエルフィンSが6連対でトップ。4連対の阪神JF,3連対紅梅Sと続いている。
連対馬20頭中15頭が前走4着以内で,うち11頭は1着だった。前走で掲示板を外した馬は減点対象としたい。
連対馬のキャリアは1??12戦と幅があるが,2??6戦に16頭が集中。キャリア1戦馬や7戦以上はマイナス材料になる。
関東馬VS関西馬は19頭と123頭で争い,1対19。関西が関東を圧倒している。
◎…ダイワスカーレットはシンザン記念でアドマイヤオーラと1馬身半差の2着。上がり33秒3の決め手に屈したが,この馬自身も33秒7をマークしている。勝ったオーラは牡馬クラシック戦線の有力候補の1頭。そのオーラの追撃を2走前の中京2歳Sで完封した。牝馬同士なら力量上位は明らか。本番と同じ阪神のマイルを制して,桜花賞へ王手をかける。
○…前走エルフィンSでウオッカは,他馬より2キロ重い56キロを背負って2着以下を3馬身ちぎった。好位から直線34秒0の上がりで突き抜けて,2歳女王の貫禄を見せつけた。阪神マイルはG??を好時計で制覇した舞台。前走圧勝の反動が気になって2番手に挙げたが,3連勝しても驚けない。
▲…2強対決に割って入ればローブデコルテか。2走前の阪神JFではウオッカに0秒7差離されて完敗したが,素質馬のそろった前走の紅梅Sで1番人気に応えて快勝して見せた。スタートは鈍かったが,直線で馬群を割って先頭に立つとそのまま押し切った。連勝で一気にクラシック戦線に名乗りを挙げたいところ。
△1…バクシンヒロインは紅梅Sで2着。前走は最内1番枠でダッシュがつかず後方に置かれたが,直線で馬群を割って半馬身差まで追い上げてきた。ローブデコルテに敗れたが,勝負どころで窮屈になるシーンがあり,力量的には互角と見ていい。
△2…タガノグラマラスはデビュー戦からマイルを専門に2,1,2,4着。前走のエルフィンSでウオッカには離されたが,2着とは0秒4差だった。2強を破るのは厳しいが,2着争いなら出番はありそうだ。
△3…デビューから4戦目の前走でレインダンスは未勝利を勝ち上がった。4コーナーを回って手綱を持ったままで先頭に並びかけ,直線で力強く伸びて2着を2馬身半突き放した。相手が一気に強化されるが,連下にはマークしておきたい。