00年にトライアルの日程が大幅に変更され,開催時期も11月から10月に繰り上がった。
過去7回,1??3番人気は1,2,1連対とぱっとしない成績で,代わりに6番人気以下から半数の7頭が連対している。
馬連は
1000円台……2回
5000円台……1回
6000円台……1回
万 馬 券………3回
7回中3回が万馬券決着となる大荒れレース。穴党には見逃せない一戦となっている。
連対馬のクラス別は,重賞組12頭と1000万下組2頭。路線別は8連対の神戸新聞杯組と3連対のセントライト記念組で約8割を占めている。
勝利数は過去10年,1??4勝以上馬が8,50,44,15頭出走して,それぞれ0,6,7,1連対。実績のない1勝馬の不振は納得できるが,4勝以上馬の不調は気になるところ。今年はドリームジャーニー,フサイチホウオー,ロックドゥカンブの4勝馬3頭が該当する。
01年のマイネルデスポットは芝2400Mの鳴滝特別3着。04年のデルタブルースが芝2500Mの九十九里特別1着。条件特別からの臨戦馬2頭は11,8番人気で,力量はいまいちと評価されていたが,長距離経験の強みを生かして万馬券決着の片棒を担いでいる。
◎…ホクトスルタンは1000万下を勝ったばかりの前走,重賞初挑戦で0秒6差の4着。ハイペースの中,4コーナーで早め先頭に立って,最後までしぶとく粘った。2走前に条件戦とはいえ2600Mを押し切ったスタミナは魅力。04年の天皇賞(春)で横山典騎手が,イングランディーレでまんまと逃げ切ったシーンの再現が期待できる。
○…アサクサキングスは神戸新聞杯でドリームジャーニーの半馬身差の2着。ダービー2着の実力の高さを改めて証明して見せた。春はハナに立たないとモロさが出たが,ひと夏を越して大きく成長した。長くいい脚を使えるだけに距離延長も歓迎だ。
▲…南半球産で遅生まれのロックドゥカンブだが,ここままで4戦4勝。前走セントライト記念でも直線であっさりと抜け出す横綱相撲を見せた。派手さはないが相手なりに走る競馬。着差以上に余力を感じさせた。近年キャリア5戦の菊花賞馬は誕生していないが,勝ってもおかしくない素質を秘めている。
△1…ドリームジャーニーは今年から2ハロン距離延長の2400Mとなった神戸新聞杯を鮮やかに差し切った。小柄な馬体だが,みなぎる闘志を身に付け,長くいい脚を使える。ピッチ走法で3000Mは歓迎できないが,前走と同じ脚を淀の舞台で爆発できれば“菊の大輪”を奪取できる。
△2…秋初戦の神戸新聞杯でヴィクトリーは折り合いを欠くチグハグな競馬をしながら3着。皐月賞馬の底力を見せ付けた。行きたがる癖は相変わらずで,今回もスローの流れでかかる不安がある。レースで折り合えば大輪は手の届くところにある。
△3…前走の京都大賞典でアルナスラインは3着。古馬の一線級相手に7カ月ぶりで0秒3差は大健闘だ。春のクラシックは骨折で棒に振ったが,し烈なたたき合いの中で見事に復帰を果たした。550キロ台の大型馬でたたいた上積みは大きいはず。中1週の反動が出なければ上位争いに加われる。