今年の2歳チャンピオン決定戦。過去10年の連対馬は1??6,1??2,4??1,10??1,1??2,8??1,4??1,2??3,2??5,2??7番人気の組み合わせで決まった。1番人気は7年連続で連対したあと,ここ3年は3着とやや精彩を欠いている。しかし,2番人気がこれをカバーし,1,2番人気のどちらかが必ず連対している。
馬連は3けた配当4回,1000??4000円台5回と8000円台1回。6番人気以下からも4頭が連に絡んでいるが,万馬券は出ていない。
クラス別は重賞組14頭,オープン特別組3頭,500万下組1頭,新馬と未勝利組が各1頭。また,連対20頭の前走成績は,1,2着馬18頭と,3,5着がそれぞれ1頭。前走掲示板を確保していることが連対への条件となる。
勝利数別は1??3勝馬が3,9,8連対で,それぞれの連対率は7%,10%,42%。勝利数が多いほど成績が上がるのはごく自然だが,今年は高連対率をマークしている3勝以上馬が不在で,混戦模様となっている。
関東馬は65頭が出走して6連対(9%),関西馬が85頭で13連対(15%)。連対数,率で関西馬が関東馬を圧倒している。
キャリアは1??7戦以上馬が,0,3,5,8,1,2,1連対。キャリア1戦の連対は見られない。
◎…サブジェクトは萩Sでアオッて最後方に置かれ,道中も口を割ってかかっていた。直線を向くと一瞬突き抜けるような脚を見せたが,1馬身差の4着に終わった。新馬戦を驚きの追い込みで圧勝し,続く札幌2歳Sで小差の2着。1勝馬でもG1級の能力を秘めている。
○…アポロドルチェは京王杯2歳Sで後手に回ったが,中団で脚をためて直線で一気にはじけた。マイル戦は2走前のいちょうS3着で対応できることを証明済み。重賞連勝で2歳世代のトップに立つチャンスは十分にある。
▲…ヤマニンキングリーは黄菊賞で鮮やかな差し切りV。負かした相手が先週阪神ジュベナイルFを制した2歳女王のトールポピーだけに価値が高い。500万下を勝ち上がったばかりでも,G1で通用する決め手を備えている。
△1…3カ月ぶりの前走,東京スポーツ杯2歳Sでスズジュピターは2着。久々でも地力のあるところをアピールした。デビュー戦を飾り,続くダリア賞をレコードで勝った実力馬。10キロ増をたたいた今度はベストの状態で出走できる。
△2…キャプテントゥーレはデイリー杯2歳Sを2番手追走から楽々と抜け出した。ひと息入って2カ月ぶりの出走となるが,マイル重賞を制した素質馬のスピードは軽視はできない。
△3…エーシンフォワードは芝1400Mの新馬,500万下を連勝。2戦2勝でまだ底を見せていない。距離1ハロン延長,初の中山コース,長距離輸送と条件が悪いが,克服すれば上位争いに加われる。