過去10年で皐月賞へ最多タイの7頭の連対馬(直行)を輩出している注目のトライアル。上位3頭に本番への優先出走権が与えられる。
連対馬は3??4,2??3,2??1,1??4,1??2,4??2,2??4,2??3,1??3,1??6番人気の組み合わせで1,2着した。昨年6番人気でグロリアスウィークが2着に食い込んだが,残る19頭はすべて4番人気以内から出ている。馬連(01年は枠連)は910円,750円,290円,1420円,200円,2490円,3100円,1090円,350円,3620円。伏兵馬の出番は少なく,本命党向きのレースとなっている。
前走は重賞13頭,オープン特別4頭,500万下3頭。そこでの成績は1着16頭,2着2頭,4着2頭。実に9割が前走でも連対していた。レースの格に関係なく前哨戦で連に絡んでいることが,連対への条件になっている。
路線別は朝日杯FS,ラジオNIKKEI杯2歳S,きさらぎ賞,京成杯が3連対でトップを争い,2連対で若駒Sなどが続いている。
勝利数を見ると,連対馬20頭すべてが2勝以上のオープン馬。1勝馬は苦戦中で,29頭が出走して01年のミスキャストの3着が最高成績。25頭は掲示板にも載らずに敗退している。
◎…アドマイヤオーラは重賞初挑戦の前走シンザン記念で鮮やかに差し切った。2着ダイワスカーレットは桜花賞候補で,3着ローレルゲレイロは朝日杯FS2着馬。世代トップ馬たちを父譲りの驚異的な末脚でねじ伏せた。3戦してすべて上がり33秒台。初コース,関西からの長距離輸送をあっさりクリアして皐月賞に駒を進めると見た。
○…暮れの朝日杯FSを大外から差し切ったドリームジャーニー。間隔は開いたが小柄で仕上げに抜かりはなさそうだ。中山は2戦2勝で,G1を制覇した舞台。初距離の2000Mで折り合いが課題だが,直線のたたき合いになれば2歳チャンピオンの強烈な決め手が見られるか。
▲…タスカータソルテはソエで勝ち切れずにいたが,収まったとたんに連勝した。2走前の中京の芝2000Mはレコードで,2着以下を2馬身ちぎった。坂のあるコースは初めてだが,スピード決着になれば出番はある。
△1…初の2000M戦の京成杯でメイショウレガーロは折り合いに苦労したが2着。まだ若さが抜け切れず気性的にアテにしずらいが,相手なりに走る勝負根性を秘めている。
△2…モチは目下2連勝。未勝利を好位から差し切り,出世レースの前走若駒Sを逃げ切った。メンバー的には今回も楽にハナを奪えそうなメンバー構成。スローに落として逃げるとあっと言わせるシーンがあっても驚けない。
△3…マンハッタンバーは新馬戦をレコードで圧勝した。前走は好位で折り合い直線を向いたが,スローの流れで上がりが速く差し切れなかった。1勝馬で勝ち負けは厳しいが,2着争いなら期待できそうだ。