03年に別定戦からハンデ戦に変わり,02年は東京で行なわれた。過去10年のデータでレース傾向を探ってみたい。
連対馬は1??4,2??8,1??5,7??1,6??1,1??2,2??6,1??2,3??16,6??7番人気の組み合わせで決着した。1,2番人気は04年まで人気に応えて,馬連の8回中7回が1000円台以内で堅く収まっていた。しかし,ここ2年は伏兵馬の台頭で,馬連は17万7240円,7300円と荒れ,ハンデ戦らしい波乱傾向を見せている。
連対馬の前走は重賞組10頭,オープン特別組7頭,条件組3頭。オープンクラスは前走の成績に関係なく巻き返しているが,条件組3頭はいずれも1着からの連対だった。路線別はギャラクシーS組,師走S組からそれぞれ2頭が連対しているが,強調できる材料にはならない。
年齢別は4??8歳上馬が43,39,30,20,19頭出走して,7,6,2,3,2連対。実績からは4,5歳馬が主力視されるが,7歳以上馬も健闘しており,高齢馬にも警戒が必要だ。
ハンデ戦で行われた近4年の連対馬の重量は(57,54)キロ,(58.5,55)キロ,(56,55)キロ,(56,55)キロ。8頭すべてが54キロ以上を背負っての連対で,ここまでは軽馬の大駆けは見られない。なお,トップハンデ馬は4年で2回連対。ハンデ頭は軽視できない。
◎……サンアディユは休養を挟んで500万下から準オープンまで3連勝中。3戦はいずれもダート1200Mで,好ダッシュでハナを奪い鮮やかに逃げ切っている。クラスが上がるごとに着差は縮まっているが,軽ハンデ53キロは魅力。スタートを決めれば重賞初制覇も夢ではない。
○……スリーアベニューは前走は内の2番枠で後手に回ったが,直線鋭く伸びて1600万下を快勝した。ダート1200Mは5勝,2着5回,3着1回と崩れたことがなく,オープン初挑戦で前が止まる展開なら好勝負になる。
▲……ジョイフルハートもダート短距離で10戦7勝2着3回と,パーフェクト連対を続けてこの距離でも4勝を挙げている。スピードの絶対値から十分首位争いなるが,今回は3カ月の休養明けで,初の59キロと条件が厳しく3番手評価にした。
△1……アグネスジェダイは夏に58キロを背負って交流重賞を3連勝した。その後2戦が7,7着の成績でパッとしないが,59キロのハンデは克服可能な範囲。中山のダートは初めてとなるが極端に速い決着にならなければ上位争いできる。
△2……ニシノコンサフォスは8勝を挙げているが,準オープン以上の3勝はすべて1200M。もともと寒い時期に好走する馬で,57キロのハンデも背負い慣れている。たたき3戦目の上積みを見込めばノーマークにはできない。
△3……連覇を目指すリミットレスビッドは暮れに交流重賞の兵庫GTを制覇しての参戦。この馬も冬場好走するタイプで,昨年もこのレースから根岸Sを連勝した。59キロは未知数でも連下には押さえて置きたい。