4月21日から始まった春の東京開催も10日で終わり。次週16日からは関東エリアの舞台は函館,福島競馬場へ移り,関西エリアでは宝塚記念(24日)の待つ阪神競馬場に変わる。夏競馬がスタートすると,来年のダービーを目指す2歳馬たちが全国で一斉にデビューする。
さて,エプソムC。過去10年の連対馬は6??3,1??2,11??9,1??12,5??7,4??7,1??3,3??2,4??3,7??3番人気の組み合わせで決まった。1番人気は3連対止まりで,2番人気も2連対と元気がなく,代わりに6番人気以下から7連対している。馬連は伏兵馬の台頭で,99年に3万7760円と荒れ,4000??8000円台の高配当も5回出ている。
連対馬の前走は重賞組11頭,オープン特別組7頭,1600万下組2頭。条件組は前走1着が連対への条件となっている。路線別は5連対の新潟大賞典組がトップで,目下,3年連続連対中。次いで京王杯スプリングC組と都大路S組が3連対で続いている。
年齢別は4??7歳上馬が54,48,35,33頭出走して,それぞれ6,9,2,3連対。4,5歳馬が強く,優勝馬10頭はこの2世代で占めいる。東西対決は関東馬94頭と関西馬76頭で戦って15対5。関東馬が関西馬を圧倒している。
◎…ダンスインザモアは新潟大賞典でメンバー最速の上がり33秒5で0秒1差の4着。出遅れが出世を遅らせているが,重賞ではスプリングS1着,中日新聞杯2着,中山記念3着がある。スタートを決めれば差し切りが期待できる。
○…サイレントプライドは新潟大賞典で2着。ここまでの4勝はすべてマイル戦。初の2000Mでクビ差まで迫ったのは立派。距離短縮はプラスで,折り合えば重賞初Vのチャンスだ。
▲…穴を出せばエイシンデピュティ。前走はスローに持ち込んで直線,二枚腰を使って逃げ切り勝ち。上がり33秒1は抜群に速い。目下,2連勝中の上がり馬。重賞初挑戦でもスピードで押し切る速力を秘めている。
△1…ホッコーソレソレーは前走のオーストラリアTで0秒5差の5着。▲エイシンデピュティの逃げに末脚を封じられたが,1800Mは14戦して,2勝,2着4回,3着2回。ベストの距離なら上位食い込みが可能だ。
△2…新潟大賞典でブライトトゥモローはサイレントプライドを上がり33秒7の末脚で豪快に差し切った。左回りは3戦3勝と強く,東京コースもすでに経験済。前走の反動が出なければ重賞連覇も十分にある。
△3…ピサノパテックは晩春Sを直線外から強襲して快勝した。準オープンを勝ち上がったばかりで実績では一歩譲るが,ようやく素質が開花したようだ。展開に左右されるが,前走の上がり33秒2の決め手はここでも格負けはしない。