春G1シリーズがいよいよ東京競馬場に舞台を移して5週連続で激戦を繰り広げる。第一弾は3歳馬18頭によって行なわれるNHKマイルC。過去10年のデータでレース傾向を見てみたい。
1??2,1??6,6??2,2??5,1??13,4??5,9??5,1??4,2??10,3??9番人気の組み合わせで決まった。1??3番人気は4,4,1連対で,上位人気は信頼度が低く,代わりに6番人気以下から6頭が連対している。
馬連配当は
3けた……………1回
1000円台……4回
4000円台……2回
6000円台……2回
万 馬 券………1回
万馬券は1回だけだが,ここ5年間では4000円以上が4回と荒れる傾向を見せている。
連対馬の前走は重賞組が18連対,オープン組と500万下からそれぞれ1連対している。路線別は唯一のトライアルであるニュージーランドT組が半数の10頭を占めトップ。毎日杯組が3頭,桜花賞とスプリングSが各2頭で続いている。
出走間隔は連対20頭19頭が中2週??1カ月半。例外は約5カ月ぶりで2着に食い込んだ98年のシンコウエドワード。休養馬は減点対象になる。
牡馬VS牝馬は164頭と15頭で争い,17対3。連対率は10.4%,20.0%。出走頭数は少ないが牝馬は軽視できない。関東馬は8連対で,関西馬12連対。関西馬が一歩リードしている。
◎…シャドウストライプはデビューからダートで3連勝した。初の芝となったニュージーランドTは久々と出遅れで6着。2番人気に応えられなかったが,外を回るロスがありながらレース最速の上がりで0秒3差まで迫った。追い込み脚質から直線の長い東京は大歓迎。G1奪取のチャンスと見た。
○…ワールドハンターの2勝はいずれもダート戦。実績では見劣るものの,ここ2戦の芝重賞で,5,3着に健闘した。特に前走ニュージーランドTは道中で手綱を引っ張るロスで後退しながら,直線で馬群を割る勝負根性を見せた。スムーズな競馬なら差はない。
▲…イクスキューズは桜花賞5着から中1週のローテーションでフローラS3着。今回も中1週の強行軍となるが,今年の3歳牝馬はハイレベルで,牡馬相手でもマイルならヒケを取らない。重賞を制覇した舞台で大仕事をやってのける地力を十分に秘めている。
△1…ローレルゲレイロは前走の皐月賞で6着。中団からいい脚で追い込んだが,結果的に先行有利の流れに泣いた。重賞2着4回の実績で,マイルは4戦して2着3回,3着1。勝ち星はないがこの距離で底を見せていない。瞬発力勝負では苦しいが,長くいい脚を使える東京コースなら差はない。
△2…アサクサキングスは皐月賞で好位に付けながら直線で伸びず0秒5差の7着。血統から中距離向きだが直線でスタミナ切れを感じさせる内容だった。東京は2戦2勝と得意。距離短縮で一変する可能性は十分ある。
△3…オースミダイドウはデイリー杯2歳Sを勝って,新馬から3連勝。朝日杯FSで0秒2差の3着。G1戦では1番人気を裏切ったが,その後骨折していたことが判明した。5カ月ぶりになるが実績では一歩も二歩も抜けている。鉄砲駆けしそうな気性だけに,能力だけ走ればあっさりのシーンがあっても驚けない。