スタミナ自慢が3400メートルの長丁場で覇を競う。00年に日程が1週繰り上がり,04年から距離が1ハロン延びたが,過去10年のレースで傾向を見てみたい。
連対馬は4??1,2??3,3??10,7??11,3??4,6??4,8??11,2??3,10??8,3??7番人気の組み合わせで決まった。1番人気は2着1回と絶不調で,優勝となると95年のエアダブリンまでさかのぼらなければならない。しかし,4番人気以内で決着したレースも4回。馬連は万馬券が4回飛び出す一方で,同数の4回は990??1350円で堅く収まっている。
連対馬の前走は重賞組3頭,オープン特別組8頭,1600万条件以下組9頭。連対馬20頭中,6頭が1着だったが,掲示板を外した馬も8頭。前走成績やクラスにこだわる必要はなさそうだ。路線別は8連対で万葉S組がトップ。それを3連対で松籟S,迎春S組が追っている。
トップハンデ馬の成績は9,13,13,3,8,2,4,(1,9),3,5着。1勝2着1回ではハンデ頭は推奨しずらい。また,脚質を見てみると,3200メートル時代は先行馬の活躍が目を引いたが,ここ3年は道中10番手前後でレースを進めた,差し,追い込み馬が連対している。年齢別は4??7歳上馬が5,9,3,3連対。5歳馬が他世代を圧倒している。
トウカイトリックは昨年の阪神大賞典,2走前のステイヤーズS,前走の万葉Sでいずれも2着。3000メートル以上の長丁場で抜群の実績を誇っている。前走はバイロイトにハナ差敗れたが,ハンデ差を考慮すれば力量は互角以上。豊富なスタミナを武器に重賞初制覇を果たすチャンスだ。