ここ2年は混合戦で行われていたが,今年は牝馬限定戦に変更されて実施される。過去5回のレースを対象に傾向を見てみたい。
連対馬は1??5,10??2,7??6,6??7,3??8番人気の組み合わせで決まった。上位1??3番人気はそれぞれ1連対と不振で,代わりに5番人気以下の伏兵馬が毎年連に絡んでいる。
馬連配当は3けた配当1回,7000円台3回,万馬券1回。出走頭数が10,14,9,11,9頭と少ないが,人気薄馬にも出番が十分あり,波乱含みの一戦となっている。
連対馬のクラス別は1000万下組9頭と500万下組1頭。500万下組は前走1着から連に絡んでいるが,1000万下組は前走着順に関係なく巻き返している。
ステップは弥彦特別組が2連対しているが,そのほかはすべてばらばらの路線から連対している。
年齢別は3??8歳馬が0,3,3,2,2,0連対。4歳馬と5歳馬が連対数で並んでいるが,率では7歳馬がトップとなっている。
関東馬は42頭で8連対(連対率19.0%),関西馬が11頭で2連対(同18.2%)。連対数,率で関東馬が関西馬をリードしている。
◎…ラブカーナは古馬相手の前走で2着を1馬身半突き放して完勝。500万下とはいえハイレベル世代のオークス3着馬の力をいかんなく見せつけた。中2週で函館からの転戦となるが,昇級の壁はなく,連勝のチャンスだ。
○…タイキマドレーヌは休養前の祇園特別で現級1000万下勝ち。3カ月ぶり,初距離1800Mになるが,一度勝った条件に再出走できる有利は見逃せない。後方待機の脚質から新潟コースは歓迎だ。
▲…パーフェクトジョイは前走,道悪の和田岬特別をレコードで快勝した。500万下の降級では能力が違ったか。オープンで4,3着の実績から1000万下昇級は形だけ。牝馬限定戦ならあっさり勝ってもおかしくない。
△1…ミスティックリバーも5月の中京で現級勝ちしている力量馬。着差はわずか0秒1差だったが,直線の短い中京の差し切りに価値がある。3カ月ぶりでも上位争いできる能力を備えている。
△2…ヴァーチュは昇級2戦で,7,3着。確実に着順を上げ,着差も0秒6差,0秒2差と縮めている。今回は前走の内回り1400Mから外回り1800Mに距離が延びる。末脚比べになれば出番は十分ある。