関東オークス(交流G2)で3着している素質馬。降級初戦の前走では,2番手から抜け出す貫禄の勝利で,力の違いをアピールした。休養前は現級でも好勝負していたように,今回の昇級は形だけのもの。順当に上位争いできるはずだ。

前々走の竜飛崎特別では,休み明けの身でありながらハナ差の2着に好走して現級にメド。速い流れに付いて行けなかった前走では,4着に敗退したが,今回はムキになってハナに行く馬はいないだけに,落ち着いたレース運びができるはず。叩き3戦目と走り頃でもあるだけに,巻き返しを期待したい。

過去5年,連対馬は1??2,6??9,1??6,1??2,4??7番人気の組み合わせで決まった。1番人気は3勝の成績を挙げているが,敗れた2回は4,5着と馬券圏外に退いている。馬連は390円,9330円,2930円,210円,4630円。3けた配当2回と4けた配当3回。万馬券はなく,荒れても中波乱まで。

連対馬の前走はダート9頭(1700??1800M)と芝1頭(2200M)で,クラス別は1000万下組9頭に,500万下組1頭。500万下組は前走で勝ち上がった勢いに乗って連対している。路線別は麒麟山特別組3連対,塩沢特別組2連対。いずれも新潟ダート1800M戦で,当レースと同条件を使われての参戦だった。

年齢別は3??7歳上馬が11,19,25,8,7頭出走して,それぞれ3,5,2,0,0連対。連対数で4歳馬がリードしているが,率では3歳馬が上回っている。なお,ここまで6歳以上馬の連対は見られない。

牡馬は58頭で10連対,牝馬が12頭で0連対。牝馬は苦戦している。
関東馬VS関西馬は60頭と10頭で争い,7対3。連対数で関東馬が勝っているが,率で関西馬が逆転している。

◎…バンドマスターはダート1700M(500万下)で2勝。前走5カ月ぶりの麒麟山特別でも4着と地力を見せた。ハンデ戦から定量になり斤量は重くなるが,得意の中距離なら大駆けが期待できる。

○…セプターレインは前走,久々のダートで4着と適性の高さを見せた。ひと息入れての出走となるが,休養明けでも力を出せるタイプ。流れに乗ればここでも十分に勝ち負けできる能力を秘めている。

▲…モンヴェールは前走,約4カ月半ぶりだったが500万下を快勝した。休養前にこのクラスで人気を集めていた実績からあれぐらい走っても当然か。牝馬苦戦のデータで狙いづらいが,たたき2戦目。4歳馬でまだ上昇の余地はある。

△1…ぺディクラリスも4歳の牝馬。前走の彦星賞では3着に敗れたが,3番手追走でしぶとく粘ったレース内容は高く評価できる。1000万下をすでに勝っている実力馬。左回りに実績はないが,能力は互角だ。

△2…昇級戦の前走でシベリアンライオンは,後方から追い込んで5着。勝ち馬を脅かすところまでの脚はなかったが2着と0秒7差。クラス2戦目。展開に左右される弱みはあるが,はまれば一発が決まる。

△3…ゲイリーリボルバーはここ2戦,2,3着。小回りの左回りコースでいい脚を見せて追い込んでいる。7歳馬で大きな変わり目はないが,手の内に入れている安藤光騎手が鞍上だけに,連下にはマークしておきたい。