一昨年の新潟2歳S(G3)制覇を含め,当コースで3戦2勝の実績を誇る舞台巧者。昨年の皐月賞17着以降,長期休養へ入っていたが,今年になって復帰し,前々走のオープン・谷川岳Sで0秒5差5着,続く前走の三宮特別でもコースレコードから0秒2差2着。その実力がいまだ健在であることを改めて証明して見せた。叩き3走目,新潟コースと好走条件が整った今回,前走以上の結果は必至といえよう。

4走前の初富士Sで0秒1差3着,3走前の韓国馬事会杯においても0秒1差2着と,今春まで準オープンで活躍していた力量馬。脚質的に開幕週の馬場は不利に働きそうではあるが,本命馬に見劣るとはいえ現級へ降級すれば実力は断然。約3カ月ぶりでも鉄砲は利くタイプだけに,前が潰れる展開となれば一気の浮上の場面まで。

過去5回,連対馬は1??3,1??5,11??2,5??3,1??4番人気の組み合わせで決まった(02,04,05年はハンデ戦)。04年に2けた人気が優勝しているが,それ以外の連対馬は5番人気以内に限られている。馬連配当は1240円,2670円,8260円,7230円,1590円。馬連万馬券は出ておらず,荒れても中波乱止まり。なお,別定戦の2回は3000円以内で収まっている。
連対馬の前走は重賞組2頭,1600万下組2頭,1000万下組5頭,500万下組1頭。そこでの成績は500万下組は1着だったが,それ以外は着順に関係なく巻き返している。連対10頭中9頭は芝から参戦。ステップは湘南S組が2連対しているが,強調する材料にはならない。
年齢別は3??7歳上馬が7,18,26,13,11頭出走して,それぞれ2,6,0,2,0連対。4歳馬が他世代を圧倒している。牡馬は52頭で7連対(連対率13．5％),牝馬が23頭で3連対(同13．0％)。牡馬がリードしているが,率はほぼ互角となっている。
関東馬VS関西馬は58頭と17頭で争い,8対2。関東馬が連対数,率で関西馬を上回っている。
前走のグロリアスアーチは直線で馬群をさばきながら5着。レース最速タイの上がり33秒4の末脚を見せたものの,クビ差届かなかった。距離延長,得意の左回りで今度は差し切る。