始動戦となった4走前こそ16着惨敗も,その後は7,3,7着。勝ち馬との差も0秒5,0秒3,0秒3と常に僅差で,額面上はあまりパッとしないが,復調は果たしている感である。ここも勝ちきれるとはいいきれないが,メンバーは手薄で,舞台も当馬の持ち味生きる平坦小回り。引き続き状態も良さそうなだけに,チャンス到来と判断したい。

コースレコード決着となった前走の三宮特別で0秒5差7着。着順こそ案外ではあるが,スピード競馬へ対応した上,このタイム差ならレースぶり自体は上々といっていいだろう。久々だった前々走の上がり3ハロンが34秒台で,前走は33秒台。好走手頃な叩き3走目の今回,さらなる切れ味に期待してみる。

以前は混合戦で行われていたが,05年から牝馬限定に条件変更された。その過去2回は12,16頭立て。一昨年は1??3着に7,8,9番人気の順でゴールインした。上位人気がそろって連を外す波乱で,馬連9070円,馬単1万9360円,3連単34万1130円と荒れた。昨年は1番人気が1着,2着に4番人気が入った。上位人気同士のワンツーで馬連1070円,馬単2030円と堅く収まったが,3着に11番人気が食い込んで3連単は6万5690円。一筋縄ではいかない一戦となっている。
連対馬のクラス別は(500,500)万下組,(1600,1600)万下組の組み合わせで決着。そこでの成績は(1,1)着,(4,5)着。500万下組は前走いずれも1着で,1600万下からの降級組は掲示板を確保していた。
年齢別は3??7歳上馬が8,11,4,3,2頭出走して,1,3,0,0,0連対。関東馬25頭と関西馬3頭で争い,それぞれ3,1連対。連対数で関東馬がリードしているが,率で上回る関西馬からも目が離せない。
ナスノフィオナは3勝を坂のない新潟,福島,函館の芝1600??1800メートルで挙げている。前走はタフな東京コースで勝負どころで置かれたが,平たん小回りに変わればV争いは必至。