今年新設された「サマー2000シリーズ」と「サマースプリント」の影響で,小倉記念は日程が2週繰り上がった。ハンデ戦で行なわれた,00年以降の6回のレースから傾向を見てみたい。
連対馬は3??2,2??3,5??6,4??1,1??2,1??2番人気の組み合わせで決着した。1??3番人気が9連対と好調で,伏兵馬の出番は少ない。馬連は02年に3800円が出たが,残る5回は3けた??1000円台で堅く収まっている。
連対馬12頭の前走は芝1800??2000Mで,クラスは重賞5頭,オープン特別2頭,1000万下5頭。そこでの成績は1??2着9頭と3,11,16着。前走3着以内が理想となっている。なお,2けた着順から巻き返して連対した2頭は小倉で連対率6割以上をマークしているコース巧者だった。
年齢別は4??7歳上馬が11,26,22,18頭出走して,3,5,3,1連対。また,連対率は27.2%,19.2%,13.6%,5.6%。連対数で5歳馬がリードしているが,率で4歳馬が逆転している。牡馬は68頭出走して11連対(16.2%),牝馬が11頭で1連対(9.1%)。牝馬は苦戦している。トップハンデ馬は2,5,5,1,1,1着とまずまずの成績だけに警戒が必要だ。
◎…サザンツイスターはここ2戦の重賞で54キロを背負って連続4着。2走前の目黒記念はハンデ差とやや重馬場の味方もあったが,17頭立てのG2戦でしぶとい伸びを見せた。前走も終始外を回るロスがありながら,3馬身半差まで追い込んだ。続きハンデは54キロと恵まれた。ここを勝って「サマー2000シリーズ」のトップ争いに名を連ねる。
○…コンゴウリキシオーは七夕賞で逃げて0秒2差の2着。メイショウカイドウの目標になりながらもゴール前までよく粘っていた。今回も強力な同型馬不在で単騎逃げは間違いなく,マイペースに持ち込めば侮れない。
▲…ダイタクアルビンは準オープンの博多Sで0秒5差の5着。先行集団に付けていたが,勝負どころでいったん後退して直線盛り返す勝負強さを見せた。今回格上挑戦になるが,51キロの軽ハンデを生かし切れば勝ち負けになる。
△1…前走メイショウカイドウはトップハンデ59キロを克服して,七夕賞を快勝した。平たん小回りコースが得意で,小倉でも14戦して8勝の成績で,うち4勝が重賞Vというコース巧者だ。ただ,今回は前走より0.5キロ重い59.5キロ。最後の直線で末脚が鈍る不安がある。
△2…サンレイジャスパーは小倉でデビュー戦と500万下を連勝した。小回りコースがピッタリで,夏に強い牝馬。前走マーメードS(G3)を51キロでハナ差の2着。ハンデで据え置きで得意の小倉なら大駆けがあっても驚けない。
△3…ヴィータローザは今年正月の中山金杯を快勝したが,その後4戦は掲示板にすら載れず不振が続いている。リフレッシュ放牧明けで3カ月ぶりだが,重賞3勝の実績はここでも威張れるもの。能力だけ走れば大駆けが期待できる。