過去10年で最も多い8頭の連対馬を輩出している桜花賞トライアル。本番を占う意味でも見逃せない一戦だ。
連対馬は2??1,2??3,2??5,2??1,11??2,1??3,5??1,4??1,1??3,3??7番人気の組み合わせで1,2着した。馬連は3けた配当5回,2000円台3回,万馬券2回。毎年,上位3番人気が連対し,大半は平穏に収まっている。
前走は重賞9頭,オープン特別9頭,新馬2頭。ステップは阪神ジュベナイルF組6連対,エルフィンS組5連対,紅梅S組3連対。前記3路線が理想となっている。
キャリアは2??5戦馬が3,4,4,4連対。経験の浅い1戦馬(1連対)や6戦以上馬はプラス材料にならない。なお,阪神ジュベナイルF(前身の阪神3歳牝馬S含む)を制して直行した5頭は,3,3,1,12,3着。昨年の2歳チャンピオン・テイエムプリキュアには警戒が必要だ。
◎…タッチザピークは新馬,紅梅Sを連勝。スタートはほめられないが,二の脚が速くすっと好位に付けて,直線で鮮やかに差し切っている。血統からマイルは問題なく,3連勝のチャンスと見た。
○…相手は3連勝で阪神ジュベナイルFを勝ち,最優秀2歳牝馬に選出されたテイエムプリキュア。デビュー2戦は先行していたが,前走は後方待機から直線馬群を割って快勝した。3か月ぶりの実戦になるが,能力を出し切れば首位争いは間違いない。
▲…前走のヤマトマリオンは勝負どころから動いて,直線で鮮やかに差し切った。2着とは0秒1差だったが,着差以上に強い競馬で2勝目(いずれもダート)を挙げた。芝は2度経験しているが,いずれも雨でノメってしまい競馬にならなかった。良馬場なら差はない。
△1…プリムローズヒルは単勝160円の圧倒的な1番人気に応えて,前走のデビュー戦を飾った。道中楽な手応えで直線を迎えると,けた違い瞬発力で後続を3馬身半ちぎった。キャリア1戦で格上挑戦は楽ではないが,このメンバーでも素質は見劣りしない。
△2…前走シェルズレイは2番手で流れに乗ったが,直線伸び切れずに4着。京都外回りコースで末脚が甘くなった。舞台が500万下を快勝した阪神に変わるのは好材料。今年評判の新種牡馬・クロフネの子が,桜花賞の権利取りに全力投球する。
△3…ニシノフジムスメは新潟2歳Sで2着。勝ったショウナンタキオンは後の朝日杯FSで4着に健闘している。前走のファンタジーSで4着に敗れたが,夏に新潟で3戦した疲れが尾を引いていたようだ。4カ月ぶりの実戦になるが,目が離せない。