マイル戦で行われた過去9回,上位1??3番人気は6,4,3連対と好調。馬連は04年に1万5900円,01年に6540円と荒れたが,残る7回は4000円以内で収まっている。
前走成績は1着13頭,2着3頭,4,6着各1頭。前哨戦で連を外した馬は苦戦している。ステップは97??99年に野路菊賞組が3年連続で連対しているが,その後は3着2回と不振。ここ5年は新馬,未勝利組が毎年連に絡み計7連対。一昨年,昨年は1??3着を独占している。
東西対決は1対15。関西馬が関東馬を圧倒している。牡馬は107頭出走して16連対(連対率15.0%),牝馬が8頭で2連対(同25.0%)。牝馬は連対数で見劣るが,率で逆転している。
◎…前走スナークトモクンは道中息の抜けないきつい流れを逃げ切った。未勝利勝ちだが,走破タイムは同開催の野路菊SVのオースミダイドウより0秒9速かった。同型馬の存在は気になるが,ハナを奪えばスピードで押し切れる。
○…オースミダイドウは新馬を5馬身差で圧勝,続く野路菊Sでも2着を2馬身突き放した。後続を寄せ付けなかったスピードは評価できるが,開幕2週目の高速馬場で最終週(4週目)の◎スナークトモクンより0秒9遅い勝ちタイムに不満が残る。対抗の評価とした。
▲…ローレルゲレイロは2カ月ぶりになるが,調教の動きに久々は全く感じられない。マイル戦は初めてになるが,前走の函館2歳Sで差し返して2着を死守した。あのレース内容なら距離延長は克服できる。
△1…先月デビューしたアルシラートが新馬勝ちから重賞に挑戦する。前走は後方待機で3コーナーから動いて,直線差し切る内容の濃い競馬。相手強化になるが,末脚勝負だけにマイルに距離が伸びるのは歓迎だ。
△2…クラウンプリンセスは新潟2歳Sで5着。3コーナーでいったん順位を10番手に下げて,スローペースの中団から33秒8の上がりで5着まで盛り返した。決め手を生かせる外回りだけにノーマークにはできない。
△3…前走マイネルソリストは中京の芝1800Mを1分47秒9の好タイムで勝ち上がった。◎や○より速いタイムをマークしているが,開幕週のスピード馬場を考えると額面通りには受け取れない。キャリア4戦を生かしてどこまで食い込めるか。