昨年までは6月に開催されていたが,今年から3月に繰り上げて施行される。開催時期の変更でこれまで通りの傾向になるかは疑問だが,ここでは過去10年のレースを振り返って見たい。
連対馬は1??5,3??10,1??11,3??9,13??2,6??5,2??4,5??2,10??3,13??6番人気の組み合わせでゴールした。上位人気は不振で,代りに2けた人気が5頭も連に絡んでいる。馬連は半数の5回が万馬券になる大荒れで,3けた配当で収まったことは1度もない。
昨年までは連対馬20頭すべてが2勝以上をマークしていたが,3月にレースが早まったことで,1勝馬(500万下)にもチャンスがめぐってきそうだ。
牡馬は114頭出走して,8勝,2着9回。牝馬が54頭で,2勝,2着1回。牝馬は出走頭数の割りに連対率が上がらず苦戦しているが,ここ2年は連続連対して反撃態勢を見せている。
決め手は逃げ3頭,先行7頭,差し7頭,追い込み3頭。平たん小回りコースでも逃げ馬は3連対と成績が上がらず,大半は先行,差しの脚質で決着している。
◎…昨年暮れにマルカアイチャンは,当コースで芝1200Mのつわぶき賞を快勝した。その後2戦はスローペースに末脚を封じられ敗れているが,中京コースとは相性がいい。短距離の差し馬が得意の舞台で巻き返す。
○…タガノバスティーユは小倉の萌黄賞で豪快な差し切りを演じた。これまでの先行策から差す競馬に脚質転換し,1200M戦にも高い適性を見せた。左回りは初めてでも勢いで連勝するチャンスは十分ある。
▲…レッドスプレンダーは芝1200Mで2戦2勝。前走は直線でもたれたが,立て直すとスピードで押し切った。前々走の1400M戦はかかって3着に敗れたが,この距離なら問題はなく,血統的にも初重賞Vに期待がかかる。
△…タイセイアトムは札幌で新馬,500万下を連勝した素質馬。前走オープン特別で4着に敗れたが,3戦はすべて1200M。スプリント戦に狙いを定めて参戦している。5か月ぶりは気になるが,スピードはここでも見劣りしない。
△…休養明けの前々走でナンヨーノサガは6着に敗れたが,たたき2走目の前走できっちり勝ち上がった。未勝利を逃げ切り,控える競馬で2勝目を挙げた。時計勝負ではつらいが,相手なりに走る勝負強さを備えている。
△…前走コスモルビーは直線勝負にかけたが,末脚不発で7着に敗れた。流れが落ち着いたこともあるが,1400Mも少し長かった。小倉で新馬2着,福島2歳Sで3着と平たんコースに実績がある。人気薄でも連闘で臨むここは警戒が必要だ。