今年の2歳チャンピオン決定戦。01年に馬齢表記の変更で「朝日杯3歳S」から「朝日杯フューチュリティS」にレース名が変わった。
過去10年,1番人気は15,1,1,2,2,1,2,2,3,3着。96年に致命的な不利を受けたクリスサブレイヴが15着に敗れたが,ここ2年は連を外しても3着を確保。抜群の安定度を見せている。なお,1番人気が連を外したときはいずれも2番人気がカバーして,馬連の最高は8860円。大波乱には至っていない。
連対馬の前走は重賞組13頭,オープン特別組3頭,500万下組2頭,新馬,未勝利組2頭。オープンをステップに出走していることが理想となっている。路線別は東京スポーツ杯2歳S組が4連対で,デイリー杯2歳S組3連対。以下2連対で京王杯2歳S,京成杯2歳S,京都2歳S組などが続いている。
キャリアは2??6戦以上馬が3,5,8,1,3連対。キャリア1戦馬の連対はなく,3,4戦馬が活躍している。関東馬は66頭出走して6連対(連対率9.1%),関西馬が85頭で13連対(15.3%)。関西馬が関東馬を大きくリードしている。なお,今年出走していないが,地方馬が3頭出走して1連対している。
◎…ドリームジャーニーは鋭い決め手を武器に新馬,芙蓉Sを連勝。前走の東京スポーツ杯2歳Sは出遅れて,その後折り合いに苦しんだが3着(半馬身+ハナ差)まで追い上げた。連勝は2で途切れたが,メンバー中最速の上がり33秒7を発揮。若駒らしからぬ勝負強さと非凡な末脚で世代トップの座に一気に駆け上がる。
○…新馬,いちょうSをマイネルシーガルは連勝した。特に前走は向こう正面で落馬寸前の不利を受けながら,立て直して直線で一気に差し切った。2戦2勝とまだ底を見せておらず,一発大駆けの魅力を秘めている。
▲…3戦3勝でオースミダイドウはG1獲りに駒を進めてきた。デビュー戦で5馬身,2戦目でも2馬身差をつけて逃げ切り勝ち。前走のデイリー杯2歳Sでは抑える競馬で,直線馬群を割って快勝した。展開に左右されないのは大きな強み。完成度の違いでG1制覇も十分にある。
△1…マイネルレーニアは前走の京王杯2歳Sで2番手から早め先頭に立ち,そのまま押し切って重賞初制覇を果たした。2走前に1600Mの新潟2歳Sでゴール前で一杯になったが,直線の短い中山コースならギリギリがまんしてもおかしくない。
△2…フライングアップルはデビューから4戦,1700??1800Mに出走して,2勝,2着2回。前走の東京スポーツ杯2歳Sでは◎ドリームジャーニーをハナ差抑えて2着を確保した。初のマイル戦で折り合いを欠かなければ上位争いに食い込める。
△3…ローレルゲレイロは芝1000Mのデビュー戦で2着を3馬身半ちぎって圧勝。その韋駄天が前走のデイリー杯2歳S(芝1600M)でも▲オースミダイドウの半馬身差2着に健闘した。相手なりに走る馬だけにノーマークにはできない。