過去10年,1??3番人気は6,2,3連対でパッとしない成績だが,人気薄馬の連対も7,8,9番人気の各1頭と少ない。馬連は02年に8840円と荒れたが,7回は2000円以内。大半は平穏に収まっている。連対馬20頭中17頭は重賞をステップに出走,残る3頭はオープン特別だった。路線別は5連対の東京新聞杯組がトップで,アメリカJCCT組4連対,2連対で京阪杯組,白富士S組と続いている。
年齢別は4??7歳上馬が36,24,33,33頭出走して,9,4,6,1連対。4歳馬に勢いがある。
牡馬VS牝馬は120頭と6頭で戦って,10対0。紅一点のエアメサイアに厳しいデータだが,牝馬の出走は極端に少なく,この10年間でG1馬の参戦もなかった。数字上だけで切り捨てるのは危険だ。
関東馬は81頭で16連対(19.8%),関西馬が45頭で4連対(8.9%)。関東馬が圧倒しているが,関西馬はここ2年連続で連に食い込んで反撃態勢を見せている。
◎…前走のヴィータローザは道中楽に追走できたが,直線で伸びを欠いて7着と敗れた。前回よりプラス14キロの体重が,最後にきて響いたか。今回連闘になるが,中山はセントライト記念,中山金杯を制した舞台。馬体が絞れれば中山重賞V3のチャンスだ。
○…昨秋の京阪杯でカンパニーは後続を3馬身半ちぎって圧勝した。勝ち時計はレコードと0秒1差と優秀で,上がりも33秒9と切れた。3カ月ぶりになるが,1800Mは3勝2着3回とベストの距離。昨年2着の雪辱を果たせるか。
▲…エアメサイアは前走エリザベス女王杯で1番人気を裏切って5着。1コーナー手前でゴチャついて後方に置かれ,流れに乗れなかったことが最後まで響いた。秋華賞で敗ったラインクラフトが,マイルCSで3着に好走。その比較から牡馬相手でも首位が狙えると見た。
△…ダイワメジャーはマイルCSでハナ差2着に惜敗した。間隔は開いたが,鉄砲使いでダービー卿CTを勝った実績がある。マイル重賞と皐月賞を制覇していることから1800M戦なら力を出し切れる。G1を制したデムーロに鞍上がスイッチするのも心強い。
△…ハットトリックは日本と香港の1600Mを制覇して2連勝中。G1を2勝の実績はここでは断然の勲章だが,中山の急坂は初体験で,59キロの重量も他馬と比べると不利。能力は認めてもここは抑えとしたい。