別定戦の01??03年とハンデ戦で行われたここ2年を合わせた過去5回のデータで,レース傾向を見てみた(02年は東京開催)。
10,12,11,13,16頭立て。連対馬は2??1,3??6,1??4,4??3,4??1番人気の組み合わせで決まり,馬連は280円,3140円,990円,2280円,1090円。連対馬の10頭中9頭を4番人気以内が占め,伏兵馬の出番は少ない。連対馬の前走は重賞組(11,12,5着)3頭,オープン特別組(3,4,4,6,2着)5頭,条件組(2,1着)2頭。重賞組なら2けた着順からの巻き返しも可能だが,それ以外は前走6着以内が連対条件になっている。路線別ではディセンバーS組とファイナルS組から各2頭が連対しているが,強調する材料ではない。
ハンデ戦の過去2回,トップハンデ馬は56キロを背負って7,13,10着。ハンデ頭の信頼度は低い。ちなみに,連対4頭のハンデは53,54,55,55キロだった。年齢別は4??7歳上馬が13,7,22,20頭出走して,2,2,6,0連対。7歳以上の高齢馬が苦戦している。
牡馬VS牝馬は9対1。牡馬が牝馬を大きくリードしている。関東馬は39頭で6連対,関西馬が23頭で4連対。頭数で関東馬,率で関西馬に軍配が上がっている。
◎…フジサイレンスは前走直線で前が壁になり,鞍上が立ち上がる大きな不利があった。結果的には0秒6差の11着に敗れたが,進路さえあれば突き抜ける脚色だった。マイルは3勝,2着2回の実績で,中山でも2勝をマークしている。55キロのハンデならVチャンスだ。
○…マイネルハーティーは3走前のスワンS(G2)で,0秒1差4着に健闘した。重馬場の4コーナー最後方18番手から直線一気の追い込みを見せた。ここ2戦は凡走しているが,重賞でも十分通じる決め手を備え,道悪馬場も得意にしている。
▲…ファイナルSでロードマジェスティはダッシュがつかず,道中もスローで流れに乗れず5着。オープン初戦でもっと崩れると思ったが,掲示板を確保して見せた。中山のマイルは昨年1月にジュニアCを勝っている舞台,クラス2戦目で軽量53キロなら大駆けが期待できる。
△…初の連闘で臨んだ前走ディセンバーSでダイワバンディットは0秒5差の5着。実績の乏しい右回り,距離も1ハロン長い1800Mでキングストレイル(4着)と0秒2差なら悲観する内容ではない。マイル戦なら好走があってもいい。
△…ペニーホイッスルはターコイズSで4コーナー先頭に立ったが,ゴール前で差されて0秒2差の4着。勝負どころで早めに動いたのが影響したか。中山はオープン勝ちのあるゲンのいい舞台で,軽量53キロも恵まれた。牝馬苦戦のデータは気になるが,上位勢に迫れるパワーを備えている。
△…前走の阪神牝馬Sでマルターズヒートは7着。スタートで後手を踏んで最後までリズムに乗れなかった。52キロは前走より3キロも軽い。軽ハンデを生かし切れば,上位争いに食い込むチャンスはある。