呉竹賞

一気の重賞挑戦となった前走のフェアリーS(G3)で、直線不利がありながら4着に健闘。今回は芝から一転、砂での競馬となるが、未勝利を脱出したのはダート1000M戦。前走好走は芝へのメドを立てただけであり、当馬は本来ダートでこそ。手薄な牝馬限定の自己条件へ戻ったここは大きな巻き返しが期待できそうだ。

東京大賞典、帝王賞(ともに交流G1)制覇を含め、重賞を9勝もしたファストフレンドを母に持つ良血馬。デビュー戦となった前走はタイムこそ平凡も、直線スンナリ抜け出し後続を0秒5突き放すセンスの高さを披露。血統の名に恥じない将来性を感じさせるには、十分な内容であった。今回は昇級戦となるが、この出走メンバーなら即通用の逸材。当馬向きの展開となれば、一気の浮上まで可能とみたい。