今年で7回目を迎えるが,初めて外国馬不在のダート王決定戦となった。
過去6年,連対馬は4??5,1??3,5??13,11??1,4??1,1??11番人気の組み合わせで決まった。1番人気は4連対と好調で,連を外したのは00年のファストフレンド(5着)と02年のアドマイヤドン(3着)。馬券に絡まなかったのは1度だけだから信頼度は高い。ただ,2けた人気馬も3頭が連に食い込んで,馬連は3240円,540円,6万100円,4450円,640円,5900円。ヒモ荒れの傾向が強く,伏兵馬の台頭を警戒したい。
03年の優勝馬フリートストリートダンサー(米国)を除くと,11頭の日本連対馬は全馬重賞をステップに出走。その時の成績は2,1,1,5,3,4,1,3,1,2,6着。前哨戦で掲示板を確保していれば巻き返しが可能となっている。また,路線別ではJBCクラシック組が4年連続の5連対と抜群の相性を見せて,3連対の武蔵野S組と2連対の南部杯組が追っている。
年齢別は3??7歳上馬が,16,24,27,17,11頭出走して,各2,2,5,3,0連対。連対率は順に12.5%,8.3%,18.5%,17.6%,0%。5歳馬が連対数,率で世代をリードしている。牡馬と牝馬が88頭と7頭で争い,12対0。もともと出走数の少ない牝馬だが,ダートの長距離戦でスタミナ勝負になるだけに苦戦は免れそうにない。
フサイチリシャールは初のダートに挑んだ前走の武蔵野Sで2馬身1/4差の5着。3番手の内からなかなか前が開かず,窮屈な競馬を強いられたが,最後はこじ開けて鋭い伸びを見せた。芝での実績やクロフネ産駒の血統を考えれば素質は互角。距離延長で展開がバラければ突き抜ける末脚を秘めている。