過去10年,連対馬は6??8,1??5,1??3,1??4,4??5,5??6,2??3,5??4,1??3,9??6番人気の組み合わせで決着した(02年は中山競馬)。上位1??3番人気は4,1,3連対と苦戦しているが,極端な人気薄馬の連対がなく,馬連は3けた配当4回,1000??5000円台4回,9770円と1万6870円。マイル路線組と中距離路線組がぶつかる力関係の見極めが難しいレースにしては波乱度は低い。
出走間隔は中3週??1カ月半3頭,2カ月??8カ月半13頭。連対馬の85%は2カ月以上の休養馬だった。ステップは5連対の宝塚記念組がトップで,安田記念組が4連対で続いている。連対20頭中16頭は前走で掲示板を確保し,内13頭は馬券対象の3着以内に好走していた。
年齢別は3??7歳上馬が10,40,32,18,11頭出走して,1,9,5,4,1連対。4歳馬が他世代を圧倒しているが,ここ5年では2連対と不振で年長馬が巻き返している。なお,今年NKHマイルCを勝った3歳馬ロジックが古馬に挑戦するが,同レース優勝馬は3頭出走して8,2,4着の成績ではアテにしずらい。むしろ,ここ5年で6頭出走して1連対でも,昨年3連単147万馬券の片棒を担いだ7歳世代を警戒したい。
関東馬VS関西馬は58頭と47頭で争い,10対9。連対率は17.2%,19.1%。東西間格差はないと見ていい。
◎…軽快な先行力でG2で3勝を挙げたローエングリンが,ここ2戦で追い込みに徹して連続4着。2走前は勝ち馬と同じ32秒9の末脚で0秒4差,前走はメンバー中最速の上がりで0秒3差に迫った。出走馬中最多の9勝をマークしている実力馬。7歳になっても色あせない素質馬が,4個目のG2をもぎ取る。
○…ダイワメジャーは安田記念と宝塚記念で4着に敗れたが,中山記念が2着で,マイラーズCを制覇している。G1ではひと息でもG2戦ではいずれも首位争いしている。開幕週の高速馬場で先行できるのは有利だ。
▲…アサクサデンエンは昨年の安田記念(G1)記念を制して,今年も2着。最大の目標はマイルCS(11月19日,京都競馬)になるだろうが,東京で全8勝中6勝を挙げている。1800Mはもちろん守備範囲で,休養明けでもいきなり好勝負になる。
△1…ダンスインザムードは今年新設のヴィクトリアマイルで約2年ぶりの勝利を挙げ,夏には米G3のキャッシュコールマイルSを圧勝した。実績ではこのメンバーでも全くヒケは取らないが,目標は天皇賞(秋)。パーフェクトの仕上げでは次走苦戦すると見て連下の筆頭とした
△2…オースミグラスワンは新潟記念で6着に敗れて2番人気を裏切った。3コーナーでつまづいてリズムに乗れなかったのが敗因とはっきりしている。勝ち負けは厳しくても2着争いなら差はない。
△3…マルカシェンクは新馬から3連勝で京都2歳Sを制覇した。その時に破ったドリームパスポートが先日の神戸新聞杯を制覇している。ダービー4着のあと骨折して4カ月半ぶり。順調度では一歩譲るが,底を割っていないのは魅力だ。