芝1600Mで行なわれた02??04年のデータでレース傾向を見てみたい。
過去4回は10,16,9,10頭立てで,1??3着に3??4??6,1??7??3,1??4??2,5??4??2番人気の組み合わせで決まった。馬連配当は1620円,4680円,760円,1970円。出走頭数が少ないこともあり,極端な人気薄の連対はなく,比較的平穏に収まっている。ただ,03年に3連複1万150円,05年に3連単3万1280円の万馬券が出ており,3連勝馬券は波乱を視野に入れておきたい。
前走は1000万下2頭,1600万下2頭,重賞4頭。重賞組は前走成績に関係なく巻き返しているが,1600万下組は5,4着で,1000万下組の2頭は1着。条件組は前哨戦で掲示板を確保していることが理想となっている。出走間隔は04年のダイワレイダースを除くと,7頭が8,9月に一度はレースに出走していた。長期休養馬には割引が必要だ。
性別は牡馬が39頭出走して7連対,牝馬は6頭で1連対。牡馬が連対数で牝馬をリードしているが,率ではほぼ互角の数字を残している。
関東馬38頭と関西馬7頭で争い,8対0。関西馬は苦戦している。
年齢別では3??7歳上馬が9,9,9,12,6頭出走して,3,2,1,2,0連対の成績。7歳以上の高齢馬の連対は見られない。
◎…前走ファイトクラブは出負けしたが慌てずに後方待機。道中は思いのほか楽な手応えで直線を向いてインを突いたが,前が壁になり脚を余して0秒7差の8着に敗れた。もともと当級2勝の実力馬。スムーズな競馬で巻き返す。
○…ブラックバースピンは7カ月ぶりの前走で後続を2馬身半突き放して快勝した。今回は昇級戦になるが,休養前に共同通信杯で5着に食い込み,東京コースも4戦して,2勝,2着1回の好成績。連勝のチャンスも十分にある。
▲…ムーンシャインは全5勝中4勝を東京コースで挙げて,1600Mも5戦3勝と得意にしている。前走は休養明け,直線で他馬の斜行による大きな不利を受けて13着と敗れたが,地力はこのメンバーで互角だ。
△1…キンシャサノキセキはNHKマイルCで,直線大外から一気に抜け出しそうな勢いを見せたが,内から2頭に差された。クビ+1馬身半差の3着に惜敗したが,能力の高さを十分見せつけた。間隔が5カ月開いて連下の筆頭にしたが,上位勢をまとめて破る能力を秘めている。
△2…ニシノナースコールは新潟記念でよく折り合っていたが,追い出すといつもの伸びがなく10着と期待を裏切った。秋華賞以来の重賞戦で,距離2000Mもやや長かったか。もともとは準オープンで活躍していた力量馬。自己条件に戻れば上位争いに浮上できる。
△3…NHKマイルC以来,5カ月ぶりの実戦となるアドマイヤカリブ。今年は骨折や放牧などで順調さを欠いているが,前走9着を除くと,2勝,2,3着各1回。4戦すべてで馬券に絡んでいる。素質はオープン級で,ここでも十分通じる。