過去10年,1番人気は4連対と不振で,2,3番人気も2,4連対。上位人気はアテにでにず,6番人気以下から7頭が連に絡んでいる。ただ,馬連は99年に3万馬券が飛び出して荒れたものの,9回は8380円以内。荒れても中波乱止まりになっている。
連対馬の前走は重賞11頭,オープン特別6頭,準オープン3頭。前走成績はオープン組なら着順を問わないが,準オープンの3頭はいずれも1着だった。路線別は新潟大賞典組が4連対,京王杯スプリングC組3連対,都大路S組2連対。ちなみに新潟大賞典組はここ2年連続で1着になっている。
年齢別は4??7歳上馬が57,48,30,31頭出走して,7,9,1,3連対。5歳馬が連対数,率でトップに立ち,優勝馬も10頭中7頭を占めている。関東馬VS関西馬は13対7で関東馬がリード。牝馬は17頭出走したが,ここまで3着が最高となっている。
◎…前走のダンスインザモアは開幕週のスピード馬場とスローの流れで末脚不発。0秒5差の6着に敗れたが,前々走のダービー卿CTでは出遅れる不利がありながら,上がり33秒4の強烈な決め手を見せた。1800Mは2勝の実績があり,良馬場なら末脚がさく裂する。
○…マチカネキララは前走のオーストラリアTでクビ+クビ差の3着。長距離輸送とスローの競馬で,この馬の能力を出し切れなかった。7戦5勝と底を見せておらず,東京コースも4戦4勝。初重賞Vを勝ち取る素質を十分秘めている。
▲…トップガンジョーは3カ月ぶりの前走,都大路Sで3着。4コーナーで強気に先頭に並びかけたが,重馬場に脚をとられ伸び切れなかった。ベストはマイルだろうが,東京コースは4戦して,2勝,2着1回の得意の舞台だけに目が離せない。
△1…57.5キロのハンデを背負った新潟大賞典でグラスボンバーは7着。道中楽な手応えに見えたが,直線で追って伸びを欠いたのは久々が影響したか。昨年,オールカマー2着から続く福島記念を制した実力馬。たたき2戦目の反撃を警戒したい。
△2…ニシノデューは前走マイペースの逃げに持ち込んで,直線,後続の追撃を封じた。準オープンを勝ち上がったばかりだが,同型馬不在で今回も楽にハナに立てるはず。自分のリズムで走れればあっといわせるシーンがあっても驚けない。
△3…デアリングハートは前走ヴィクトリアマイルで6着に敗れたが,直線でいったん抜け出す脚色を見せた。昨年のNHKマイルCで牡馬相手に2着。ここまで牝馬の連対はないが,休養明け3戦目で今がピークのデキ。連下には押さえておきたい。