春の東京開催も残すところあと2日。次週17日からは函館,福島,京都競馬場に舞台が移る。夏競馬が開幕すると,来年のダービーを目指す2歳馬たちの新馬戦も一斉に始まる。
さて,ブリリアントS。ここでは過去5年のデータでレース傾向を見てみたい(02年は同条件のオーロCを採用した)。
連対馬は4??3,1??5,1??4,3??1,10??2番人気の組み合わせで決まり,馬連は1780円,3170円,830円,1420円,1万3350円。昨年は2けた人気の優勝で波乱になったが,4回は比較的平穏に収まっている。
連対馬の前走はダート8頭(1600??2300M),芝2頭(2000Mと2500M)。芝,ダートは問わないが1600M以上をたたいて出走していることが連対条件。
クラス別は重賞7頭,準オープン以下3頭。条件組の3頭はすべて前走1着だったが,重賞組は着順に関係なく巻き返している。路線別は東海S組が4連対(7,3,10,3着)と好相性を見せている。
トップハンデ馬は6頭出走して,4,1,1,3,5,13着。連対した2頭はいずれも1番人気に応えてのもの。ハンデ頭が1番人気なら警戒が必要だ。
年齢別は4??8歳上馬が3,2,3,2,0連対。8歳以上馬は切り捨てたい。
関東馬は25頭が出走して,2勝,2着3回。関西馬が35頭で,3勝,2着2回。東西間格差はない。
◎…スズジャパンは前走で同距離の1600万下を勝ち上がった。着差はハナだったが,上がり3ハロン35秒6の強烈な末脚を見せつけた。今回からオープン入りするが,あの決め手があれば首位争いは間違いない。
○…ハードクリスタルはトップハンデ58キロでも1番人気か。2カ月半ぶりの前走東海Sを好位から差し切り。東京2100Mはレコード勝ちしている舞台。このメンバーなら地力で押し切るパワーを秘めている。
▲…リスティアダーリンの5勝はダート。前走は3カ月ぶり,不向きの芝で7着に敗れているが,あれはこのレースへの足慣し。格上挑戦になるが,53??の軽ハンデなら大駆けがあっても驚けない。
△1…アルファフォーレスは前走の東海Sで2馬身半差の3着。オープンで3着4回と地力は上位だが,一方であとひと押しがなく勝ち切れずにいる。今年2月に金蹄Sを勝っているようにダート長距離戦は望むところ。連下には是非押さえておきたい。
△2…今年3戦はいずれも掲示板を外しているサイレントディールだが,東京のダートでは武蔵野Sを勝ち,フェブラリーS2着の実績がある。前走東海Sも6着に敗れたとはいえ,道中折り合いを欠きながら1秒差。得意の東京で一変する可能性は十分にある。