過去10年,1??3番人気は4,4,0連対。上位人気は不調で6番人気以下から6頭が連に絡んでいる。昨年は1,2番人気のワンツーで馬連は3ケタで堅く収まったが,その前の02??04年は3年連続で万馬券が飛び出す大荒れ。伏兵馬の食い込みを警戒したい。
ステップ桜花賞組が15連対と抜群の相性を示し,フローラS組と忘れな草賞組が2連対,チューリップ賞組1連対となっている。
勝利数別は,1??4勝以上馬が35,91,37,14頭出走して,1,10,7,2連対。1勝馬は35頭挑戦しているが,わずか1連対。2勝以上馬を狙いたい。
距離実績は桜花賞までの主要レースが1600M以下ということもあり,1800M以上を経験しているのは連対馬の半数以下の9頭。11頭は1600Mまでの経験しかなく,2400Mは20頭すべてにとって未経験の距離だった。
関東馬は57頭が出走して6連対(10.5%)。関西馬が120頭で14連対(11.7%)。連対率で見ると東西格差は少ないが,関西馬は83年から23年間連続で連対している。
◎…コイウタは前走桜花賞で0秒1差の3着。中団で折り合い直線いい脚で抜け出したが,積極的に勝ちに行った分,後続2頭に交わされた。菜の花賞,クイーンCを連勝した末脚はここでも十分通用する。ジワジワと伸びるタイプだけに東京2400Mもピッタリ。唯一の4勝馬がG1に王手だ。
○…無傷の3連勝で2歳女王の座を射止めたテイエムプリキュアだが,今年は4,8,7着。ゲートの出がいまいちでリズムに乗れずにいるが,前走は直線坂下から一瞬突き抜ける脚を見せて0秒3差の7着まで迫った。今回チークピーシーズを装着するが,力を出し切れば逆転があっても不思議はない。
▲…前々走アドマイヤキッスは未勝利勝ちからいきなりチューリップ賞に挑戦して桜花賞への出走権を勝ち取った。本番ではキストゥヘヴンから0秒1差の2着に敗れたが,道中マークされる厳しい競馬で連対を確保した。もともとオークス向きといわれた素質馬。東京2400Mの舞台なら巻き返すチャンスは十分にある。
△1…ヤマトマリオンはトライアルのフローラSを快勝して本番に駒を進めてきた。前走は直線を向いて長くいい脚を使い,馬群をさばいて鮮やかに差し切った。中1週,中3週の強行軍でG1出走は気がかりなところだが,パワー勝負の東京は合いそう。再び混戦になれば上位争いに浮上する。
△2…キストゥヘヴンは未勝利から3連勝で桜花賞を制覇した。420キロ前後と小柄だが,好位,中団,後方からとバリエーションに富んだ競馬で頂点を極めた。実績ナンバーワンは自他共に認めるところだが,気性の勝っている馬だけに2400Mでの折り合いがカギ。末脚不発のケースも考えておきたい。
△3…ニシノフジムスメは桜花賞で50%の抽選に敗れて除外されたが,前走で忘れな草賞を圧勝してうっ憤を晴らした。結果論になるが2000Mを使ったことでこの距離への自信が付いたのは皮肉だ。一線級との対戦は初めてで実績面でもやや見劣るが,しまい確実に伸びる末脚は魅力。連下には抑えておきたい。